授業科目

対象学生
(専修及び年次)

講座等
(必修・選択別,単位数)

担当教官
(所属,所在)

 フィルダム工学
(後
講)

 農工学科(地域環境工学3年次)

   農地工学
 (選択B,2単位)

  古賀潔(農工学科)
  (1号館2階)

授業の目標

  特に農業分野で用水確保のために多く建設されるフィ
 ルダムやアースダムについて基本的な知識を身につけさ
 せること。また,フィルダム建設における調査,設計,
 施工の基本的考え方を理解させることが目標である。

授業計画

 第1回〜第2回
 T.概論
  1.フィルダムの概要 2.ダムの分類  3.ダム建設の手順
 第3回〜第6回
 U.調査
  1.調査の分類 2.調査項目 3.気象,水文調査
  4.河川流況調査
5.地形調査  6.地質調査
  7.材料調査  8.立地条件調査
 第7回〜第11回
 V.設計
  1.ダムサイトの選定
 2.ダムタイプの選定 
  3.ダムおよび貯水池の諸元
  4.堤体,基礎地盤の設計
   
1)堤体材料 2)堤体形状の設計 3)安定計算の設計条件 4)荷重の計算
   
5)浸透流および間隙水圧の検討 6)堤体および基礎地盤の安定性の検討
  5.放流設備,取水設備
  6.管理設備
 第12回〜第14回
 W.施工
  1.施工計画 2.施工管理 3.施工各論
 

授業の概要

  ダムは潅灌を目的とした水源施設として,また洪水を
 貯留して河川の氾濫を防止するために古くから農業や工
 業生産,住民の生活安定のために役立ってきた。ダムに
 はいろいろな種類があり,土や岩など天然の材料を用い
 て造るものをフィルダムと呼んでいる。この授業ではフ
 ィルダムの特徴,基本的な用語,フィルダムを建設する
 ために必要な調査・設計・施工方法の考え方を解説す
 る。また,土質力学の補足として,浸透流の基礎方程式
 を学ぶ。

教科書,教材,参考書

 教官が作成した講義録と資料集を教材として使用する。
 参考図書:「土地改良事業計画設計基準 設計ダム」農林水産省(
4500円)

授業の形式

 講義を主とする。学会委員会で作成したスライド集による説明。
 施工状況はビデオを上映して学習する。

成績評価の方法

 出席状況と期末試験の結果を総合評価する。

履修にあたっての留意点

 出席を毎時間とる。試験には教科書の持込み不可。
 土質力学の履修を前提とする。