授業科目対象学生
(専修及び年次)
講座等
(必修・選択別,単位数)
担当教官
(所属,所在)
農地環境防災学
(前期開講)
農業生産環境工学科
(地域環境工学4年次)
農地工学
(選択B、2単位)
馬場秀和
(1号館3階)
授業の目標

 農業地域ないし農村地域は農地のほか家屋、道路等の公私の各種施設があり、農民、勤め人他が混住し、また、仕事や観光等で通過、滞住する人も多い。一方農業地域で行われる事業や工事も大規模化、多様化している。
 このため、農業地域の環境は急速に変わりつつあり、その対策を要し、また、災害の発生を防止する必要が高まってきた。
 この講義では地域環境の構成要素である農地、林地、各種の施設等の基盤について、それを破壊し、災害を生ずる地学的諸要因を解明する。さらに環境基盤を維持、改良し、災害を防ぐ技術について講義する。

授業計画

第1回〜第2回
 基礎的事項:
 地域環境の意義とその構成要因、環境の維持保全、防災の意義、その他基礎事項

第3回〜第7回
 地域の地学的環境とその成立機構及び維持、保全 技術:
 地質、局所地形、土壌、土質、局所気候、地表水、地下水

第8回〜第14回
 地域環境の防災技術:
 水食、地すべり、崩壊、風食、砂漠化、地盤沈下、海岸保全

授業の概要

 農村地域が立地する環境の中で、地質、局所地形、土壌、土質、局所気候、地表水、地下水等の地学的要因がどのように関係するのかを解明し、これらの要因が良い環境、不良な環境にどのように係わるかを解明する。
 さらに、優良な環境を形成する地学的諸要因を維持・保全する技術を講義する。また、災害(環境を破壊し、人命や施設等を損なう)を防ぐ技術の体系を講義する。

教科書,教材,参考書教官が作成した講義録と資料集を教材として使用する。参考書として、農業土木学会「地域環境工学概論」、安富六郎「環境土地利用論」農文協、河村武「環境科学T・自然環境系」朝倉書店、松井建「環境土壌学」朝倉書店がある。
授業の形式教材を基本に、講義する。その他の印刷物で補う。地図等による実習も併用する。
成績評価の方法学期末のペ−パ−テストと出席状況で評価する。
履修にあたっての留意点出席を毎時間とる。試験には教科書の持込み不可。