授業科目対象学生
(専修及び年次)
講座等
(必修・選択別,単位数)
担当教官
(所属,所在)
森林作業システム学
(後 期 開 講)
農林環境科学科
(森林科学 3年次)
選択、2単位立川 史郎
(農林環境科学科)
(2号館3階)
授業の目標

 林業は複雑で多様な森林を対象とした生産行為であるため、工業あるいは農業と比較して、作業の効率化を阻む多くの制約要因が存在する。しかし産業化の発展した社会においては、経済原則に即した経営・事業が常に求められ、林業もその枠外ではない。一方では、環境資源としての森林の重要性がますます高まってきている。本授業では、今日の森林作業システムに対する基本的な考え方を整理した上で、作業の機械化と路網整備を中心とした森林作業システムの実態とその問題点および今後のあり方について学習する。

授業計画

第1回 林業経営と森林作業        
第2回 森林作業の生産性         
第3回 森林作業の経済性         
第4回 森林作業と細部路網        
第5回 森林作業の労働科学(1) 労働負担  
第6回 森林作業の労働科学(2) 労働安全  
第7回 作業システムの分析手法(1)     
第8回 作業システムの分析手法(2)
第9回 育林システム(1) 更新作業
第10回 育林システム(2) 保育作業
第11回 伐出システム(1) 全体システム
第12回 伐出システム(2) 伐木造材作業 
第13回 伐出システム(3) 車輛系集材作業
第14回 伐出システム(4) 架線系集材作業
第15回 これからの森林作業システム

授業の概要

 授業内容は大きく2つに分かれ、前半は森林作業の生産性・経済性、森林作業と路網の関係および森林作業の労働科学的問題などの基本的な事項について整理する。また、作業システムを分析するための各種手法についてもふれる。後半では、複雑で多様な作業条件のもとで行われる実際の森林作業システムを紹介しながら、これらの基本的事項が具体的にどのように関わってくるのかを説明する。

教科書,教材,参考書教科書は特に指定しない。随時、講義資料を配布する。
授業の形式OHPと配布資料にもとづいて講義する。
成績評価の方法出席状況およびレポートの提出で評価する。
履修にあたっての留意点質問は授業中、その他は教官研究室で随時受け付ける。