家畜飼養学(後期 開講)
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獣医学科 3年次 |
選択、2単位 |
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授業の目標
家畜飼養学は、家畜生産において極めて重要な分野であり、その内容は広範にわたる。特に国際競争力に耐え得る家畜の多頭化と一層の経営技術の進展が望まれる中で、その基本となる本科の重要性はますます大きくなっている。
本科目においては「動物栄養学 I、II」および「飼料機能学」を基礎とし、家畜が栄養素を摂取し、これを用いて個体の維持と生産機能を営む過程と飼養技術について講義する。
授業の概要
家畜の生産機能(成長、肥育、産乳、産卵)と栄養との関わりについて理論的に解説し、さらにそれらによって裏付けられる各種家畜(産卵鶏、ブロイラ−、豚、乳用牛、肉用牛)の飼養技術について講義する。
第 1回 産卵鶏の栄養:飼養プログラム、体重と産 産卵率、 成長制限因子
第 2回 産卵鶏の栄養:推奨栄養素摂取量、栄養と産卵率および卵重、暑熱ストレスとエネルギ−摂取量
第 3回 産卵鶏の栄養:暑熱ストレスと高エネルギ−飼料の有効性、期別給与、鶏卵成分の変動
第 4回 ブロイラ−の栄養:飼養管理と飼養プログラム、栄養素要求
第 5回 ブロイラ−の栄養:エネルギ−とタンパク質の利用性、初期成長時の栄養、代謝障害
第 6回 豚の栄養:産肉特性、消化生理
第 7回 豚の栄養:子豚の栄養、繁殖雄豚の栄養
第 8回 豚の栄養:肥育豚の栄養
第 9回 乳牛の栄養:乳腺と泌乳生理、乳成分の生合成
第10回 乳牛の栄養:泌乳期、栄養と繁殖、乳牛の養分要求量
第11回 乳牛の栄養:高泌乳牛の栄養と飼養技術
第12回 肉牛の栄養:品種・性と成長、成長と組織
第13回 肉牛の栄養:体構成の変化、育成期および肥育期の栄養
第14回 肉牛の栄養:肥育方法および飼料の質と肉質
「動物栄養学」(奥村純一、田中桂一編、朝倉書店)を教科書として使用する。参考書には「家畜栄養学」(森本宏、養賢堂)、「飼料学講義」(須藤浩、養賢堂)、「新飼料学・上、下」(中村亮八郎、チクサン出版)などがある。
授業の形式
講義には、必要に応じてOHP、スライドを使用する。
成績評価の方法
学期末試験および出席率で評価する。
履修にあたっての留意点
本科目の履修に当たっては、「動物栄養学 I、II」と「飼料機能学」を履修しておくことが望ましい。