授 業 科 目

対象学生 (講座名及び年次)

必修・選択別、単位数

担当教官(所属、所在)

畜産経営学
(前期開講)

 農 業 生 命 科 学 科(動物科学3年次)
 農 業 環 境 科 学 科(地域マネジメント学)

 選 択、2単位
 選 択、2単位 

 渡辺 基
 非常勤講師
 農業生命科学科

授業の方針、概要と計画            

 日本の畜産経営の現状と問題点を諸外国の畜産経営と対比しながら解説し、今後の21世 紀を展望する日本人の風土と農家の存在形態に適した畜産経営のあり方を考える。

 

 講義は次のテ−マにそって行う。

(1)日本の畜産業の展開過程。日本の畜産の歴史の学習を通じ、日本の畜産と畜産経営の成立した社会経済的背景を明らかにする。
(2)日本畜産の経営的特質。諸外国に比しての日本の畜産業と畜産経営の特質を明らかにする。
(3)日本畜産の飼料構造。飼料を経営外から調達する日本畜産の特異な構造について、その実態と問題点を明らかにする。
(4)家畜の種類別にその経営構造の実態を明らかにする。
    a.酪農経営 b.肉用牛経営 c.養豚経営 d.養鶏経営
(5)畜産物市場と畜産経営。畜産経営をとりまく市場状況の変化の流れを明らかにし畜産経営への影響と経営の対応について述べる。
(6)諸外国の畜産・畜産経営。日本の畜産と対比し、諸外国の畜産がどのような哲学に基づき展開されているか、とりわけニュージランドを例にして考察する。
(7)畜産についての政策。日本の畜産業に対する政策の展開を諸外国の場合とも比較して要点を解説する。
(8)日本畜産の展望。国際化の進行の中で、日本の畜産経営のあるべき方向は何か、について私見を述べる。 

テキスト、教材、参考書

島津 正 外「畜産経営学」、水間 豊「畜産の近未来」、古田寛一「畜産物の消費と流通機構」、宮崎 宏「日本型畜産の新方向」、斉藤 晶「牛が拓く牧場」、川島・渡辺「食料経済」など参考書。

授業の形式

講義

成績評価の方法

レポート(講義課題の中から選択)

履修にあたっての留意点

参考文献をその都度示すので、なるべく畜産経営に関する文献を読み、自習することを望む。文献は学術書に限らず、ルポなど内外の畜産の実態を紹介するものでもよい。