動物栄養学 I (前期開講)

対象学生(講座及び年次)

必修・選択別、単位数

担当教官(所属、所在)

農業生命科学科

(動物科学 2年次) 
獣医学科 2年次

 

必修、2単位
選択、2単位

 

小田伸一

(農業生命科学科 3号館3階)

 

授業の目標

 近年、バイオテクノロジ−をはじめとした新技術の家畜への導入や栄養的・医学的見地から食品の質に対する感心が高まり、さらには地球環境や動物福祉に対する意識の向上などから、畜産をとりまく環境は大きく変化しつつある。そのなかにあって、動物栄養学は永年にわたり構築されてきた畜産学の根幹の一つをなす学問分野であり、基礎的な学問領域を取り扱う。

 本講義では最近の畜産学の発展に対処できるとともに、応用可能な知識を習得することを目的とし、まず、動物栄養学の基礎を中心に講義を進める。さらに分子栄養学の情報を授業に織り込むことで、将来への展望を育成する。

授業の概要

 動物栄養学 I の講義は、各種栄養素の分類とその化学的特性や機能性を中心に概説すると共に「家畜に必要な栄養素」に焦点をあてる。教科書以外の教材も利用しながら、最近の知見の解説も交え、応用可能な、より深い理解を追及する。

 


授業計画

第1回〜3回:動物栄養学の概念と展望および栄養素と飼料成分の分類

第4回〜5回:炭水化物の分類と性質

第6回〜7回:脂質の分類と性質

第8回〜9回:タンパク質の分類と性質

第10回〜13回:飼料に含まれるビタミン、ミネラル等、微量成分と機能

第14回〜15回:消化と吸収に関するトピックスおよびまとめ


教科書、教材、参考書

「動物栄養学」(奥村純一、田中桂一編、朝倉書店)を教科書として使用する。 参考書には「改訂版・基礎飼養学」(亀高正夫ほか3名共著、養賢堂)、「反芻動物の栄養生理学」(佐々木康之監修、小原嘉昭編、農文協)、「分子栄養学概論」(日本栄養・食糧学会監修、建帛社)など

いずれも図書館に所蔵。

授業の形式

講義を主体とし、必要に応じてOHPやスライドを使用する。

成績評価の方法

学期末試験および出席で評価する。

履修にあたっての留意点

特になし。