授業科目対象学生
(専修及び年次)
講座等
(必修・選択別,単位数)
担当教官
(所属,所在)
森林資源生産学
実験実習 I
農林生産学科
(森林生産学2、3年次)
森林資源生産学
(必修、1単位)
橋本良二・白旗 学
(農林生産学科)
(2号館3階)
授業の目標

 森林は、様々な生物群集がその立地、環境に対応しつつそれぞれの複雑な相互作用にもとづいて数十年、数百年という長時間を経て構成されている。そのため、森林の育成・維持には生物学的な側面に関する知識、森林内の環境や森林土壌など立地に関する知識を総合し、さらには森林の生成・発達から更新による再生までの長い時間スケールを念頭において対処することが必要不可欠である。これらの学問体系は造林学として体系化されているが、特に木材という資源の生産の場としての人工林の保育・育林施業技術は我が国の立地条件にあわせて発展し整理されてきた。本実験実習では、人工林施業を中心に実際の森林を対象とした実習をおこなうことにより、森林の育成・維持に関して各種森林の取り扱いに応用できる基礎的な知識を習得する。

授業計画

1.育苗

実生苗の生産、取り扱い

2.保育

地拵、植栽、下刈り・つるきり、除伐、枝打ち、間伐、造林計画

3.森林立地

植生分布、森林土壌の分類・調査方法、立地と樹木の成長過程

授業の概要

2年次と3年次、それぞれ春季、夏季に附属演習林に宿泊しておこなう。春季は2日、夏季は4日程度を予定している。実際の保育作業の計画から実施、また森林土壌や林内環境、植生分布の実地調査、樹木の成長経過の解析などを適宜講義により説明をおこないながら実施する。

教科書,教材,参考書参考書:「林業実習ハンドブック」 林業実習研究会編  朝倉書店「造林学」  川名 明 他14名共著  朝倉書店
授業の形式内容により、5班程度に適宜わかれておこなう。レポートあり。
成績評価の方法実習中のレポート、出席。
履修にあたっての留意点実習の性格上、途中参加、欠席等は不可。また、宿泊をともなうことに注意。実施時期については後日掲示により通知するため、掲示板を確認すること