授業科目対象学生
(専修及び年次)
講座等
(必修・選択別,単位数)
担当教官
(所属,所在)
森林植物学
(前期開講)
農林生産学科
(森林生産学2年次)
応用生物学科
(生物資源利用学2年次)
専修共通(必修、2単位)
専修外科目(選択、2単位)
橋本良二
(農林生産学科)
(2号館3階)
授業の目標

森林や林業を理解するためには、森林生態系を構成する植物種についての知識は必要不可欠のものである。森林生態系は様々な植物種により構成されているが、本授業では、その主要構成種であり、かつ森林生態系そのものをもっとも特徴づけている木本植物を中心に、分類、形態、分布地理、種特性を講義し、必要な知識を習得することを目的とする。

授業計画

第1回 森林植物学の概論 分類の階級と木本植物の位置づけ
第2回 学名について
第3回 外部形態(その1)樹形、根系の形
第4回 外部形態(その2)樹皮、葉の形
第5回 外部形態(その3)生殖器官について
第6回 内部形態 木材組織の基本
第7回 植物の分布地理(その1)植物帯、森林帯
第8回 植物の分布地理(その2)日本・世界の植物区系
第9回 各論 裸子植物(その1)イチイ・カヤ類
第10回 各論 裸子植物(その2)スギ・ヒノキ類
第11回 各論 裸子植物(その3)マツ類
第12回 各論 被子植物(その1)常緑広葉樹類
第13回 各論 被子植物(その2)落葉広葉樹類
第14回 各論 被子植物(その3)単子葉類

授業の概要

まず植物分類入門として、分類の大系、学名、植物の形態等、識別の基本について説明する。次に植物地理の地域性について基本的なことを説明した後、各論として主に人間生活と関係の深い種を中心に分類学的位置づけ、種特性について講義する。

教科書,教材,参考書教科書は使用しない。参考書として、「植物の分類」(佐竹義輔著,第一法規)、「植物地理学」(吉岡邦二著,共立出版)、「図説樹木学−針葉樹編,落葉広葉樹編,常緑広葉樹編」(矢頭献一他著,朝倉書店)。
授業の形式講義を主体とし、授業内容の要約および関連の図表等を資料として配付する。必要に応じ、スライド、OHPを使用する。
成績評価の方法筆記試験および出席状況により評価する。
履修にあたっての留意点森林植物学実習(1単位)と合わせて履修することが望ましい。