平成11年度家畜生理学講座担当科目シラバス

家畜生理化学実験
授 業 科 目 対 象 学 生
(年次)
講座等(必修・選択別、単位数) 担当教官
(所属、所在)
家畜生理化学実験
(後期開講)
獣医学科
(3年次)
家畜生理学(必修1単位) 首藤文榮
(獣医学科)
森松正美
(獣医学科)
(3号館2階)
授業の目標

 家畜生理化学実験では,生体高分子を取り扱う実験で必要とされる常識を学生に体得させるとともに,分子レベルで生命現象を観察し,考察する能力を養成する.

授業の概要

実験では,まず,生体高分子の例として抗体をとりあげる.ウサギに抗原を免疫して抗血清を作製し,そこから抗体を分離・精製して,構造解析,機能解析を行うとともに,これを利用して酵素抗体法(ELISA法)により抗体や抗原の量を測定する一連の操作を行う.さらにDNAを扱う基礎実験も行う.試薬の作製や器具の洗浄なども含めたすべての実験操作を習得させる.

授業計画

1) 概要説明.器具と試薬の準備.
2) ウサギの扱い方,免疫.
3) タンパク質の定量.
4) DNAに関する実験I
5) DNAに関する実験II
6) DNAに関する実験III
7) DNAに関する実験IV
8) 抗体の分離
9) 抗体の分析I
10) 抗体の分析II
11) 酵素による抗体の標識.
12) ELISA法の実験条件の設定.
13) ELISA法による抗体価の測定.
14) 実験結果のとりまとめ.
15) 発表会形式による総合討論.

教科書、教材、参考書 実習テキスト(EXPERIMENTS OF ANIMAL BIOCHEMISTRY,獣医生理学・生理化学教育懇談会編,チクサン出版社)および操作手順を説明するためのプリントを使用する.
授業の形式 数人のグループに分けて,独力で実験させる.
成績評価の方法 レポートと授業態度により評価する.
履修にあたっての留意点 予習して実験手順を図式化しておくこと.得られた結果は,忘れぬうちに整理してまとめること.

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