授 業 科 目 対象学生(専修名及び年次) 講座等(必修・選択別、単位数) 担当教官(所属、所在)
家畜生理学実験 
(前期開講) 
 
獣医学科(3年次) 

 

家畜生理学  (必修、2単位) 

 

首藤文榮(獣医学科) 
森松正美(獣医学科) 
(3号館2階)
授業の目標                     授業計画 
 家畜生理学実験は、生体機能とその調節機構      第 1回 一般的注意、器具の準備 
について、ラット、マウス、カエルなどの実験      第 2回 血液に関する実験講義 
動物を用いて、実際に生体反応を観察させるこ      第 3回 血球数、血液像 
とにより理解させる。                 第 4回 ヘマトクリット、白血球 
                          第 5回 血色素吸収スペクトル、浸透圧耐性 
授業の概要                      第 6回 赤血球に関する実験のまとめ 
 家畜生理学実験では、主として分子生理学的      第 7回 非特異的生体防御に関する実験講義 
実験を行う。                    第 8回 好中球の分離、ザイモザンのオプソニン化 
1.生体機能の重要な調節系である血液の機能に     第 9回 好中球の活性酸素産生の測定 
ついて、血液細胞の機能と液性成分の機能の両      第10回 好中球の実験のまとめ 
面から実験する。血液は、特異的および非特異     第11回 血清タンパク質の機能に関する実験講義 
的生体防御に関与しているが、ここでは非特異     第12回 血清タンパク質の分析1:正常血清 
的生体防御機能を中心に、好中球とオプソニン     第13回 血清タンパク質の分析2:炎症血清 
に関する実験を行う。特異的生体防御機能(免      第14回 血清タンパク質に関する実験のまとめ 
疫)については、生理化学実験で取り扱う。      第15回 心電図に関する実験講義  
なお、これらの実験は、内科学実習とも関連づ     第16回 心電図に関する実験 
けて、一部は合同実験として行う。           第17回 心電図に関する実験のまとめ 
2.器官や組織の機能は、酵素により発現される      第18回 組織酵素に関する実験講義 
から、組織酵素の特異性を分析しその生理的意      第19回 LDHアイソザイムパターンの解析1 
義を考える。                     第20回 LDHアイソザイムパターンの解析2 
3.個体を維持するエネルギーや分子の摂取は、     第21回 組織酵素に関する実験まとめ 
消化から始まる。その分子機構を実験で確かめ     第22回 消化に関する実験講義 
る。                        第23回 消化管の分離と消化液の抽出 
4.心電図、肝機能、および腎機能に関する実験      第24回 消化液による消化過程の分析 
は内科学実習と合同で行う。             第25回 消化に関する実験まとめ 
5.呼吸、神経機能などに関しては可能な限り特     第26回 肝および腎機能に関する実験講義 
別実験を設定する。                 第27回 肝および腎機能に関する実験 
                          第28回 肝および腎機能に関する実験まとめ 
                          第29回 発表会 
                          第30回 実験機器の片づけ、実験室の清掃
教科書、教材、 
参考書
  随時、実習内容を概説したものをプリントとして配布する。 
  Experiments of Animal Biochemistry(生理・生化学教育懇談会編)を使用する。  
授業の形式   
 
  4〜6名で1班を構成し、実験は原則として班単位で行う。 
  また、必要なものについては、デモンストレーションを行う。
成績評価の方法   レポートによる。期限までに提出しなかった者には、単位を認定しない。
履修にあたっての 
留意点      
 
  実験の性質によっては、他科目の実習担当者の了承の上で、集中して行うこともある。 
  レポートの作成については、実験時の指示に従うこと。