平成12年度シラバス

獣医生理化学
授 業 科 目 対 象 学 生 
(講座及び年次)
講必修・選択別、単位数 担当教官 
(所属、所在)
獣医生理化学 
(前・後期開講)
獣医学科 
(3年次)
必修,3単位 首藤文榮 
(獣医学科) 
森松正美 
(獣医学科) 
(3号館2階)
[授業の目的] 

獣医生理化学の授業では,生命現象を物質レベルで解説する.生命は,連続的に進行する化学反応によって支えられているという概念を習得させ,その反応の乱れが疾病につながることを理解させるための基礎を築く. 

[授業の概要] 

獣医生理化学では,まず、生体主要構成成分の構造とその代謝反応および代謝産物の機能について講義する.タンパク質,糖質,脂質,アミノ酸,核酸に大別してとりあげる.次に,遺伝子の構造,機能とタンパク質合成について講義する.その他,ガン,免疫,遺伝病や遺伝子工学的技術に関する基礎事項等についても必要に応じてとりあげる. 
 

[授業計画] 

1) 生体構成成分の概要 
2) タンパク質の構造と機能I 
3) タンパク質の構造と機能II 
4) 栄養と臓器の働きI 
5) 栄養と臓器の働きII 
6) 栄養と臓器の働きIII 
7) 酵素と補酵素・ビタミンI 
8) 酵素と補酵素・ビタミンII 
9) 糖質とその代謝I 
10) 糖質とその代謝II 
11) 糖質とその代謝III 
12) 脂質とその代謝I 
13) 脂質とその代謝II 
14) アミノ酸とその代謝I 
15) アミノ酸とその代謝II 
16) 核酸とその代謝I 
17) 核酸とその代謝II 
18) 遺伝子の構造 
19) 遺伝子工学的手法 
20) 遺伝情報の発現I 
21) 遺伝情報の発現II 
22) 遺伝情報の発現III 
23) 遺伝情報の発現IV 
24) タンパク質の合成 
25) タンパク質の細胞内輸送 
26) タンパク質の折りたたみ,分解 
27) ガンと遺伝子 
28) 遺伝病とその診断技術 
29) 遺伝子組換え,分子進化 
30) まとめ

教科書、教材、参考書 教科書:新生化学入門(中島邦夫ら著,南山堂出版),参考書:細胞の分子生物学(中村桂子ら監訳,Newton Press),標準分子医科学(藤田道也ら編,医学書院)
授業の形式 講義中心の形式とし,プリント,OHPを利用してできるだけ視覚的に印象づける.
成績評価の方法 学期末テストを中心に評価する.
履修にあたっての留意点 本科目は,他の基礎・応用科目を理解すための基本となる.予習・復習をおろそかにせず,理解に努めること.質問は随時歓迎.
獣医学科のホームページに戻る

農学部のホームページに戻る