授業科目名: 生物科学の基礎物理

対象学生(専修名および年次)と講座等(必修・選択別、単位数):
  
応用生物学科1年次 
   → 学科共通(選択、2単位)

  
農業生産環境工学科(生物生産工学、年次無指定)
   →専修外科目(選択、2単位)

担当教官: 関野 登(応用生物学科、2号館1階)
      三浦
靖(農業生産環境工学科、5号館2階)

授業の目標:
 
この講義は平成8年以降の応用生物学科入学生
を主な対象として新設された講義である。新設に
至った理由は概略以下のとおりである。

応用生物学科入学生の高校時代の理科の履修科目
は生物が主体であり、物理や化学を生物と同等に学
習してきている学生は少ない。しかしながら「生物
科学」という広範な学問領域では、そのいたるとこ
ろで種々の物理法則、化学法則が基礎となっている。

この講義は、生物科学の入り口に立つ諸君にとっ
て今後の学習の助けとなるように、生物科学の基礎
となる物理法則を平易に解説することを目的として
いる。具体的には、身のまわりに隠された物理法則
・化学法則のいくつかを人間の五感と対応させて解
説する。

授業計画:第1回 講義概要と履修上のガイド
     第2回 触覚の科学(1) 力と変形・破壊
     第3回 触覚の科学(2) 伝熱
     第4回 視覚の科学(1) 太陽光の物理
     第5回 視覚の科学(2) 色の認識と表現
     第6回 聴覚の科学(1) 音の伝播と認識
     第7回 味覚の科学(1) 味覚と味の認識
     第8回 味覚の科学(2) 味の機器測定
     第9回 嗅覚の科学(1) 嗅覚と香りの認識
     第10回 嗅覚の科学(2) 香りの機器測定
     第11回 感性情報処理
     第12回 総括およびレポートの課題説明

テキスト、教材、参考書:
 
・ポピュラーサイエンス「身のまわりの物理」 兵藤申一著(裳華房)
 ・「ダイナミックな現象を科学する−身近に見るリズムやパターンに潜む
  非線形性を考えるー」吉川研一監修(産業図書)
 以上の2冊をテキストとして用いる。参考図書は随時紹介する。

授業の形式:
 
OHP、スライド、ビデオ等の視聴覚機器を用いて講義する。

成績評価の方法:
 
学期末のレポート内容、講義への出席状況を総合して評価する。

履修にあたっての留意点:
 
講義内容についての質問は、講義時および教官室で適宜受け付ける。