授業科目対象学生
(専修及び年次)
講座等
(必修・選択別,単位数)
担当教官
(所属,所在)
森林化学生態学
(前期開講)
応用生物学科(生物資源利用学,4年次)
農林生産学科(森林生産学,4年次)

木材利用科学(選択、2単位)


太田路一

(応用生物学科,2号館2階)
授業の目標

 森林の全ての生き物(植物、動物、昆虫、微生物)は、生態相関化学物質を媒介として相互に秩序あるダイナミックな共生系を形成している。科学および技術の発展は人類に大きな至福をもたらしてきたが、また人間環境はもとより森林環境に環境傷害物質(汚染物質等)が放出され、前述の生物圏に大きな影響をおよぼしている。本講義では、以上の事を具体的な事例に基づいて理解することを目的とする。







授業計画

第1回
エコロジーと化学

第2回〜3回
植物と昆虫の相互関係および植物毒素と動物

第4回〜6回
生態系化学情報ネットワークシステム

第7回〜8回 
植物の病気とファイトトキシン

第9回〜10回 
林業におけるアレロパシー

第11回 
フィールド学習

第12回〜13回 
森林衰退(大気汚染、酸性雨、松枯れ)


授業の概要

講義内容は以下の通りである。

1.エコロジーと化学 
2.高等植物間の相互作用の生化学的側面
3.植物の病気とファイトトキシン
4.アレロパシー
5.植物の防御システム
6.森林と環境傷害化学物質


教科書,教材,参考書教科書:「化学生態学」(ハルボーン著、文永堂)
参考書:「アレロパシー」(Elory L. Rice 著、学会出版センター)
    「地球の化学と環境」(多賀光彦、那須淑子著、三共出版)
授業の形式講義は黒板を使用し、一部講義資料を配布する。
また、1〜2回近郊の森、山でフィールド観察を行う。
成績評価の方法学期末のペーパーテストの結果およびレポートで評価し、出席状況を参考にする
履修にあたっての留意点出席は毎回とる。試験では、教科書、ノートの持ち込みは不可です。
質問、意見等は歓迎します。
有機化学・生化学関連の講義を併せて受講することを希望します。