農学部/ 農林環境科学科/ 講座 |
■農林環境科学科 構成講座 |
[地域マネジメント学] [森林科学] [地域環境デザイン学] [リサイクル生物生産工学] |
■地域マネジメント学 |
本講座では、農山村に存在する地域資源の利用と保全に関する問題の解明と、 その解決のための施策や政策立案についての教育研究を行います。本講座の教育研究の対象としては、例えば、農地、 森林などの国土や、水資源、地域住民の人的資源やそこで育まれた歴史や文化、さらには野生動植物などの地域資源の 持続的な利用をいかにして実現していくかという課題や、開発などの人間の活動により損傷を受けた環境の修復のあり 方や、再生可能資源のリサイクルをいかにして確立していくかなどの課題があげられます。本講座では、 これらの地域 資源を総合的に管理し、持続可能な地域社会を実現するため自ら行動できるような人材育成を目標と しています。 |
■森林科学 |
森林は,地域の重要な資源であると同時に地球環境を形成する重要な要素です。本講座では ,森林の持つ多面的な諸機能の解明を基礎に,森林と周辺環境の相互作用,森林の保全,森林資源 の再生産、収穫、利用をはじめ,森林と人との関わり全般について考究します。そして、森林を総合 的に理解し,その利用のあり方および技術に関する教育研究を行います。カリキュラムでは,森林(演 習林)での実習や研究室で実験実習を重視しており,また複数の履修メニューを提示することによって 多様な切り口から森林科学を学べるよう配慮してあります。そして、広く森林や林業・林産業に関わる自 律的・創造的な人材の育成を目指しています。 |
■地域環境デザイン学 |
地域環境を総合システムとしてとらえ、その構成要素である水、土、大気の個々の特徴と相互作用を 究明するとともに、それらに生物を加えた地域環境全体の構造解明ならびに設計(デザイン)と評価のための知 識と技術を教育研究します。また、合わせて農村地域の主要な役割である食料生産の基盤(農地と用水)の整 備と保全に関する技術、および農村地域の豊かな自然と文化、景観を保全する技術についても、農場・演習林 などの附属施設を利用しながら教育研究するものです。本講座が目指すのは、健全な地域環境を保全し、豊か な農村地域を創出するための工学的デザインを担いうる技術者の養成です。 |
■リサイクル生物生産工学 |
21世紀の生物生産活動においては、化石エネルギー使用を減らし、環境調和を図ったリサイクル生産 システムを確立する必要があります。そのため本講座では、地球環境におけるエネルギーおよび物質フローに 基づき、自然環境の変化に対応した最適生産環境の調節制御、エネルギーや農薬使用を減らす精密農法、農 産物や食品の調整・加工・貯蔵・流通における低コスト・高品質・省エネルギー的加工システムの開発などを 教育研究します。また、化石エネルギーに代わる自然エネルギーや、バイオマスなどのリサイクルエネルギー の利用と生産技術についても、農場・演習林などの附属施設の協力を得ながら実践的に取り組み、21世紀の豊 かな社会を担いうる創造性に富んだ人材の育成を図ります。 |