海藻の新機能食品開発研究

1. 海藻の生理機能性研究と食品開発

 まず第一に、岩手県三陸沿岸はは全国一のワカメを生産している地域であり、新規の海藻素材食品の開発で一層の地域や全国的な市場の活性化を期待できる。

2. 岩手県の海藻生産量、売上高、世界の動向

 岩手県の90-93年の漁獲量は、23-27万トン、その生産額は700億円。その内訳は、沿岸70%、沖合い18-27%、遠洋6-8%。その内、サケが200億円、養殖160億円、沿岸100億円。沿岸総額500億円で、遠洋の120億円、沖合いの80億円を大きく上回っている。日本の1990年の漁獲量は、1112万トンである。

海藻では、岩手県のワカメの生産量が全国1位。生産額は、1993年で、ほたて32.7億円、カキ38.4、ギンザケ7百万、ワカメ52.5億円、こんぶ--、ほや1.38億円、その他158.7億円であり、ワカメが中心である。水産加工生産量は、1993年で低次加工19.8万トン(冷凍魚、油脂、飼料肥料、塩蔵品など)、高次加工25.4万トン(冷凍食品、その他の加工品、缶詰など)である。

問 題:食料輸入額、1996年で5兆6千億円、その内167億ドルは魚(約1兆8千億円全体の32.3%を占める)、食肉96億ドル(全体の18.5%)。魚類の輸入量は、1990年で331万トン。価額低下、環境汚染、跡継ぎ。

3. 展 望

 欧米の海藻産業、食品の現状と、将来について、解説している。海藻は、遺伝子組み替えの先端技術で多くの食品産業や医薬品などへの活用が考えられている。

現在、アメリカなどでは、低カロリ-・低脂肪の食品開発研究が活発であり、海藻はデンプン、脂肪の代替物として有望であろう。

Table 1. 海藻の多糖類と組成 

Table 2. 海藻多糖類 の特性と食品、医薬、研究試薬などへの応用 

バイオテクノロジィ-分野では、海藻にヒト抗体や医薬品の生産を、植物、動物に代わってやらせようとする研究はほとんどないが、海藻はその可能性は大きい。アメリカの場合、それらの組み替え体のヒトへの消費は、制限が厳しいため、アメリカを含めた各国では、carrageenanのみが食品素材に適応する。従って、それに対応する海藻種も研究の対象になろう。

今後、新製品開発の研究が活発になり、新発見も期待できが、しかしこれらを支持する企業からの研究費などの研究支援は、いまだ、多くはない。

 本研究は、そのような、海藻新素材食品の開発を目指している

4. 参考文献

D. Renn 、Biotechnology and the red seaweed polysaccharide indudstry: status, needs and prospects -- Review

Trends in Biotechnology, 15, 9-14 (1997).

5. 連絡先:西澤直行