日本農芸化学会東北支部第143回大会 演題募集

 

日時:平成201011日(土)

会場:弘前大学農学生命科学部

世話人:片方陽太郎

 

プログラム

支部評議会、

支部総会、

一般講演、

支部活動報告会、

支部奨励賞・支部若手奨励賞受賞式および受賞講演、

特別講演、

懇親会

 

一般講演募集:

 

発表希望者は、最初に演題登録として題名・所属・氏名(演者に○)のみをE-mailにてお送り下さい

822 日(金)必着)

その後、下記に掲載した講演要旨のテンプレートをご参考に、

A4版縦用紙(A5版分)にて、

1)全角6文字分を空けて題名・所属・氏名(演者に○、題名と所属・氏名で3行を標準とする)を書き、

要旨本文の間を1行空ける。

2)要旨本文:Word形式のファイル(横書き、フィントサイズ10、行間14ポイント、MSゴシックを標準とする。

3)上余白35 mm左右30 mmとする。E-mailにて、添付ファイルでお送りください。

要旨の締め切り期日は、829日(金)必着とし、A4版に演題2題ずつをそのままの形式で印刷致します。

 

申込先:〒020-8550 盛岡市上田3-18-8

 岩手大学農学部内東北支部庶務幹事 木村賢一

(Tel : 019-621-6124, Fax : 019-621-6124, E-mail : kimurak@iwate-u.ac.jp

 

様式例文→                     Home

 

C07

 
 テキスト ボックス: <テンプレート>
セリ科野菜に含まれるFalcarindiolの生物活性と糖尿病に対する効果
○吉田 潤1、清野紘子1、伊藤芳明1、宮川都吉2、木村賢一1
(1岩手大院・農、2広島大院・先端物質)

【目的】Ca2+感受性かつ薬剤超感受性の遺伝子変異酵母(zds1Δerg3Δpdr1/3Δ)の生育円を指標にして、セリ科野菜などから得られたFalcarindiolの生物活性と、糖尿病に対する効果を細胞と動物を用いて調べることを目的とした。
【方法】Ca2+感受性かつ薬剤超感受性の遺伝子変異酵母を用いた系は、0.3MCaCl2存在下のYPD培地上にサンプルを染み込ませたペーパーディスクを載せて、28℃で3日間培養後の生育円の大きさを測定した。GSK-3βの阻害活性は、ヒトの酵素と合成基質を用いてRI法と化学発光法にて調べた。細胞試験は、ラット肝臓細胞H4IIEを用いて糖新生の律速酵素の1つであるG6Paseの遺伝子発現量の定量を行った。また、動物試験は、オスGKラットにセリの抽出物 10 ml/kg (Falcarindiol換算で15mg/kg)とGlucose 2g/kgを同時に経口投与し、経時的に血糖値を測定した。
【結果】Falcarindiolは、20μg/discでCa2+感受性かつ薬剤超感受性の遺伝子変異酵母に対し、Ca2+シグナル伝達を阻害する結果21.0mmの生育円を示し、10μMでGSK-3βを約80%阻害した(RI法)。また、ラット肝臓細胞H4IIEのG6Paseの遺伝子発現量は10μMから濃度依存的に抑制された。Falcarindiolは、ウド、及びセリ科野菜ではセリ、ミツバ、アシタバに多く含まれ、10分間の煮沸によるミツバの調理過程においても、Falcarindiolは分解されず活性も認められた。さらに動物試験において、投与後30分から120分で対照群と比べ血糖上昇が有意に抑えられたことから、Falcarindiolを含む野菜類の2型糖尿病への効果が期待できる。