飼料学 (後期 開講)

対 象 学 生

講座等(必修・選択別、単位数)

担当教官(所属、所在)

農林生産学科(農業生産学1〜4年次)

専修外(選択、2単位)

中嶋芳也

(応用生物学科)

(3号館3階)

応用生物学科(応用動物学2年次)

動物栄養学(選択、2単位)

農業生産環境工学科(生物生産工学1〜4年次)

専修外(選択、2単位)

獣医学科(2年次)

畜産学関係(必修、2単位)

            

授業の目標

 家畜生産における量的、質的向上と経済的な安定化を図るための課題の一つである各種飼料資源の特性とその合理的な利用について学習する。

 これらの目標を達成するため、飼料の特性やその利用に関する基礎的事項を整理、体系化し、併せて実際の飼養技術との関わり合いについて講義する。

授業の概要

 各種飼料成分・栄養特性ならびに飼料評価とその基準、さらに飼料を家畜に最も効率的に給与するための方法の学理や応用について解説する。

 具体的には、飼料価値の評価の理論とその表示法、飼料の分類のし方とそれらの飼料特性、飼料の栄養価値の増進を図るための加工理論と実際、飼料の貯蔵と保存、飼料の配合および給与法、さらに飼料資源の開発と利用に関する内容について講義する。


授業計画

第 1回 飼料成分とその特長

第 2回 飼料エネルギ−の価値表示法とそれらの意義および応用:熱量による直接評価、可消化養分総量

第 3回 同上:澱粉価、飼料単位

第 4回 飼料蛋白質の価値表示法とそれらの意義および応用:可消化蛋白質、蛋白当量、蛋白質効率、蛋白価、生物価、正味蛋白質価、蛋白質代替価

第 5回 同上:窒素出納指数、ケミカルスコア、必須アミノ酸指数、有効リジン

第 6回 その他の飼料価値表示法とそれらの意義:栄養比、カロリ−・タンパク比、飼料効率および飼料要求率

第 7回 飼料の分類:粗飼料、濃厚飼料、特種飼料

第 8〜10回 飼料の化学的組成および栄養特性:穀類、ぬか・ふすま類、油粕類、農産製造粕、動物質飼料、生草および青刈作物、乾草およびわら類

第11回 飼料の加工調整:物理的、化学的および生物的処理による飼料価値の増進の理論と応用

第12回 飼料の貯蔵:乾草およびサイレ−ジ調整法とその栄養的品質

第13回 飼料の配合と給与:飼養標準の利用上の考え方、飼料の選定、飼料計算法、配合飼料の規格

第14〜15回 新しい飼料資源と未利用資源の開発と利用の展望 


 

教科書、教材、参考書

参考書には「飼料学」(森本宏、養賢堂)、「飼料学講義」(須藤浩、養賢堂)、「新飼料学・上、下」(中村亮八郎、チクサン出版)などがある。

授業の形式

講義には、必要に応じてOHP、スライドを使用する。

成績評価の方法

学期末試験および出席率で評価する。

履修にあたっての留意点

本科目の履修に当たっては、「家畜栄養学」を履修しておくことが望ましい。


このペ−ジの最初に戻る。

動物栄養学のシラバス一覧に戻る。