家畜を飼って合理的かつ効率的に乳汁、肉、卵、毛、皮革など、を生産させることは、畜産業の主要な目標である。従って、少なくとも応用動物学専修の学生は、それらの生産活動の仕組みを充分に理解することが必要である。しかし、通常のカリキュラムにおいては、産乳、産肉、産卵など、についての教育は、家畜繁殖学、家畜栄養学、家畜飼養学、家畜管理学などの授業科目の中で、それぞれの関連物質として取り上げられているのが現状であり、学生がそれらを統合した形で理解することは難しい。そのため、平成3年度の学科再編に当って新設されたこの授業科目では、産乳、産肉、産卵について、形態、生理、内分泌、栄養さらに病態生理などを統合した形で捉え、整理し、講義する。