入学者40名(内訳:農業経営コース18名、6次産業化コース9名、農村地域活動コース13名)を迎えて開講式を挙行。引き続き、農林水産省大臣官房政策課の山田技術政策室長による「農業を巡る内外情勢」の講義を実施。
開講式には、高畑スクール校長(岩手大学農学部長)はじめ、来賓として保県副知事、JA岩手県中央会小澤副会長、岩渕岩手大学長、佐々木岩手大学理事、盛川IAFS同窓会会長ほか多くの方々にご臨席頂いた。
視察先及び内容
○農事組合法人アグリパーク舞川
整備された大区画水田を活用したブロックローテーションによる麦・大豆作とJGAP認証取得
○農事組合法人アグリ平泉
特長ある小麦品種の栽培とパン加工・直売店への展開及びワイナリーの設置と今後の展開方向
農業経営の先進事例現場を視察し、経営成長を実現する上で農業経営者は何をなすべきかを学んだ。
視察先及び内容
○デリシャスファーム株式会社 (大崎市)
大型ハウスによるトマトの生産・販売・加工とカフェ運営。
○農事組合法人やくらい土産センター さんちゃん会 (加美町)
自治体や民間企業との協働による地域づくりと直売所運営。
○名取市花卉生産組合 (名取市)
東日本大震災からの花き産地復興の取組。
○農事組合法人井土生産組合 (仙台市)
東日本大震災をきっかけにした法人化と地域特産品生産
○有限会社アグリードなるせ (東松島市)
東日本大震災からの地域復興と集積圃場を活かした作物による商品開発
視察先及び内容
○有限会社及川フラグリーン(花巻市)
特徴的な鉢花の生産・販売の取組と経営継承
○門前おくでらブルーベリー園(遠野市)
完熟ブルーベリーの生産と加工品の生産・販売
午前に、岩渕学長による「Scale-shiftで価値を創る」と題した講話を拝聴。
午後は、先輩のアグリ管理士(IAFS修了生)から、現在の経営状況や特徴的な取組について話題提供を受けた後、受講生が策定しようとしている戦略の概要の発表をもとに、活発な意見交換を行った。
視察先及び内容
○岩手大学次世代アグリイノベーション研究センター |
岩手大学に新たに設置された、次世代アグリイノベーション研究センターの実験施設等を見学し、リンドウ新形質品種の作出等の先端研究の経過について吉川センター長から説明を受けた。 |
○岩手大学附属寒冷フィールドサイエンス教育研究センター 滝沢農場 |
滝沢農場における果樹、水稲、畑作物(大豆、ひえ)の栽培状況について説明を受け、果樹(ブルーベリー、りんご「はるか」)の取組、水稲乾田直播等への理解を深めるとともに、野菜類の新品種の紹介を通じて今後の営農の参考とした。 |
視察先及び内容
○母ちゃんの店わがや (西和賀町)
地元特産品を利用した古民家活用農家レストランの取組
○やまに農産株式会社 (西和賀町)
農産加工とわらび観光農園による地域活性化への取組
午前は、岩手大学、いわて産業振興センター、いわぎん事業創造キャピタル(株)及び農林中央金庫から、「産学官連携・関係団体・企業による支援」と題し、今後の農業経営拡大に向けて事業運営に活用できる方策について講義を受けた。
午後は、異業種とのコラボレーションによる農業経営発展への取り組みとして、(株)南部美人と(農)金田一営農組合、高源精麦(株)と(有) 盛川農場、ホテル志戸平と花巻市農村青年クラブ協議会の3組から事例発表を受け、参加者と意見交換を行った。
修了・アグリ管理士資格の認定を目指し、これまでの学習成果を「戦略計画」にまとめてプレゼンテーションを行い、評価委員会の審査を受けた。修了生は40名中35名、アグリ管理士資格は全員に授与されることとなった。
本年度は35名の修了生(履修証明書並びにアグリ管理士:35名)に認定証書を授与した。また、「戦略計画」プレゼンテーションにおける成績優秀者表彰をあわせて行った。