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講座沿革

   講座沿革


   リサイクル生物生産工学講座は,2度にわたる農学部の学部改組・学科改組に伴う新たな教育研究体制の下に, 平成12年4月に設置されました。このページは,本講座の前身である旧農業機械学科,旧農業生産環境工学科生物生産工学専修を経て設置されるまでの沿革を概略的にまとめたものです。

旧農業機械学科

(昭和42年4月〜平成3年3月)

1.設置目的

   農業の近代化には高性能の農業機械・施設等が不可欠である。昭和 36 年に制定された「農業基本法」では,戦後たち遅れていた農地基盤の整備・改良やトラクタ等の動力機械を中心とした近代的な機械力を用いた農業生産性の向上が目標として掲げられ,これに伴い農業土木,農業機械,農業施設,農作業管理等の農業工学分野における研究成果が必要とされていた。

   このような情勢の下で,食糧基地としての東北地方に農業機械,農業施設,農作業の管理の研究・教育を行う農業機械学科が,昭和 42 年 4 月に新設された。時同じく,三重大学農学部にも農業機械学科が新設され,東西二つの旧高等農林学校は,農業機械,農業施設,農作業の管理の学問的中心として社会の要請に応えてきた。

2.構成講座

   農業機械学科は,圃場機械学講座,農業土木機械学講座,農業環境制御工学講座,農産工学講座の 4 講座で構成され,農学部の7番目の学科として新設された。平成 3 年の学科改組までの 24 年間,4講座,学生定員 30 名体制が維持された。

 圃場機械学講座はエンジン・トラクタなどの農用動力機械および耕うん機,田植機,コンバイン等に代表される圃場での農作業用機械の開発・改良および利用技術に関する研究,農業土木機械学講座はブルドーザ等の建設機械に代表される農地の開発整備および農業施設等に使用される農業土木機械の開発と利用に関する研究,農業環境制御工学講座は温室や畜舎に代表されるような各種作物栽培環境や動物飼育環境を物理的・工学的手法で最適制御して農産物を生産する施設の開発と利用に関する研究,農産工学講座はカントリーエレベータやライスセンタ,精米工場,果実選果場に代表される収穫後の農産物の乾燥・調整・貯蔵・加工用農業施設の開発と利用に関する研究を行っていた。特に,農業土木機械学講座と農業環境制御工学講座は,全国の農業機械学関係の学科・講座を設置している大学の中でも類を見ない,特筆すべき講座であった。

 大学院農学研究科(修士課程)は,昭和 55 年 4 月に旧農業工学専攻(昭和 39 年 4 月設置)を改組し,農業土木学専攻と農業機械学専攻に分離独立して設置された。定員は8名であった。

3.教職員

教職員については「教職員の推移」をご覧下さい。

4.トピック・コラム

「農業機械学科設立の萌芽」

   農業機械学科創設の由来を紐解くと,「旧盛岡高等農林学校第3代校長の鏡保之助先生が大正末期,既に(1)東北農業の振興,(2)農家利潤の増大,(3)食糧の廉価生産,(4)農民生活の向上と農民の機械知識の涵養,(5)海外への農業移民の重要性と人口問題の解決など,将来の農業,農学と国家,社会とのあり方を洞察され,自らの名台詞「農学栄えて農業衰う」とこの矛盾解決のため学者,研究者,為政者等の指導層の奮起を促し啓蒙されたことはあまりに有名で,その一方策として盛岡高等農林学校に農業機械学科をおく必要があることを格調高い論文で発表され,文部省当局にも力説されていた。他大学では農業工学科の中に農業土木学科と農業機械学科が併設されているにも関わらず,岩手大学農学部と三重大学農学部には農業機械学科が新設されたことは特筆に値し,学内外の関係各位の熱意が今にも通じる。」という故中村忠次郎先生の述懐にもあるように,古くは大正末期からその芽があったと言えよう。

 

旧農業生産環境工学科生物生産工学専修

(平成3年4月〜平成12年3月)

1.教育研究体制

  平成3年4月の学科改組に伴い,農業土木学科と農業機械学科を母体とする農業生産環境工学科学科が創設された。農業生産の基盤である土地と水,農業生産手段である機械と施設に関して主に物理的及び工学的手法を用いた教育研究が行われた。
   学科には,教育上の単位として生物生産工学専修と地域環境工学専修の2専修が設けられた。また研究上の組織として,旧来の小講座を廃止し中講座制を導入した。
    リサイクル生物生産工学講座の前身となった生物生産工学専修は,生物生産機械工学中講座(旧農業機械学科の圃場機械学講座と農業土木機械学講座が合体)と生物加工工学中講座(旧農業機械学科の農産工学講座と新設した食品工学部門)の2中講座で構成された。

2.教育研究内容

   農地の耕耘整備に関する土・機械系の農業機械の開発,設計及び利用と農作業のロボット化について基礎と応用を教育研究する。作物の播種から収穫までの生物-機械系の農業機械の開発,設計と利用技術やメカトロニクス化について基礎と応用を教育研究する。農産物の調製・加工から流通までの機械,装置と施設の開発,設計と利用技術や植物工場化,バイオマスエネルギ−の開発について基礎と応用を教育研究する。

3.教職員

教職員については「教職員の推移」をご覧下さい。

 

農林環境科学科リサイクル生物生産工学講座

(平成12年4月〜)

1.教育研究体制

   農林環境科学科は,平成12年4月の学部改組に伴い,4大講座(地域マネジメント学講座,森林科学講座,地域環境デザイン学講座,リサイクル生物生産工学講座),教授18名,助教授19名,助手3名の総勢39名の教員からなる学科として発足した。 リサイクル生物生産工学講座は,教授4名,助教授4名,助手2名の総勢10名(現員9名)で構成されている。

2.教育研究内容

   本学科は,環境に調和した農林業のあり方を追求し,農林業を中心とした循環社会の構築,及び固有の風土を育んできた農山村地域が健全に持続的に発展することを目指し,そのために教育研究を行う。
    リサイクル生物生産工学講座は,21世紀の人類の課題になっている化石エネルギ−使用を減らし,環境と調和したリサイクル生物生産システムを確立するための教育研究を行う。すなわち,地球規模におけるエネルギ−及び物質フロ−に基づき,自然環境の変化に対応した最適生産環境の調整制御,エネルギ−や農薬使用を減らす精密農法,農産物や食品の調製・加工・貯蔵・流通における低コスト・高品質・省エネルギ−的加工システム,等の効率化,省エネルギ−,省資源技術について,また化石エネルギ−に代わる自然エネルギ−やバイオマス等のリサイクルエネルギ−の利用と生産技術について,附属農場及び演習林等の協力を得ながら教育研究を行い,21世紀の豊かな社会を担う創造性に富んだ人材を育成する。

 

教職員の推移

(氏名は着任順)

学科

(旧)農業機械学科
(小講座制)

(旧)農業生産環境工学科
生物生産工学専修
(中講座制)
農林環境科学科
リサイクル生物生産工学講座
(大講座制)
設置年
昭和42年4月1日
(1967年)
平成3年4月1日
(1991年)
平成12年4月1日
(2001年)
教員

圃場機械学講座


元名誉教授  中村忠次郎
名誉教授     伴野達也
元教授        太田義信
元教授        守島正太郎
教授           鳥巣   諒
助教授        武田純一

教員

農業土木機械学講座


元名誉教授  須山啓介
元教授         太田義信


生物生産機械工学講座


教授      太田義信
助教授  広間達夫

生産基盤工学研究室


  元教授   太田義信
教員

農業環境制御工学講座

名誉教授  伊藤   實
元助手     瀬能誠之

教員

農産工学講座

元教授     西山喜雄
名誉教授  清水   浩
元助手     木村俊範


生物加工工学講座

元教授  西山喜雄
元助手  木村俊範

生物加工工学研究室

助教授     小出章二
元教授      西山喜雄
教員

生物加工工学講座


元教授    種谷真一
元教授    小林昭一

教員
   

資源循環工学研究室

教員
   

農産生体計測学


職員

事務補佐員  藤田裕子
技官            吉田 純
事務補佐員  平野真由美
事務補佐員  鈴木京子



事務補佐員   高橋裕子 
技官            吉田  純 

技術専門職員  吉田 純
岩手大学農学部農林環境科学科リサイクル生物生産工学講座    〒020−8550  岩手県盛岡市上田3−18−8   |    お問い合わせ