★ 食料生産環境学科オリエンテーション 2017.4.10 ★
ご入学おめでとうございます

     
   

オリエンテーションの様子


学科の説明をしています。


皆さん、真剣に聞いています。


担任の紹介をしています。


農村地域デザイン学コースの説明をしています。


食産業システム学コースの説明をしています。


水産システム学コースの説明をしています。


教員の紹介をしています。


お疲れ様でした。

平成29年度 食料生産環境学科 新入生の皆さんへ 

平成29年度食料生産環境学科新入生の皆さんへ

 東日本大震災の発生から6年が過ぎました。津波の被害を受けた沿岸地域以
外では、一見、震災前と変わらない平穏な日々に戻り、津波被災地でも復興の
槌音が響いています。しかしながら、昨年から5万人ほど減ったとはいえ、い
まだにおよそ12万人が全国各地に避難したままであり、震災だけでなく原発
事故も含めて現在も多くの人々が大変な苦労の中で生活していることは、決し
て忘れてはならないと思います。
 人類に限らず地球上の生命は、深海から大気の上層までの生物圈(Biosphere)
で暮らしています。太陽を起源とした大気と水の循環に、光合成や食物連鎖、
生体の分解などの生命の営みが絡み合って存在しています。この生物圈の機能
を保全し、維持していくことが、人類に求められています。
  日本の自然は、地震や洪水・豪雪などの災害を度々もたらし、人々の暮ら
しに大きな脅威を与えます。盛岡でも真冬に度々降雨があり、地球の温暖化を
意識する機会も増えています。とはいえやはり岩手は、寒暖差の大きい四季の
はっきりした自然が、農産物や水産物として豊かな恵みを供給してくれます。
自然の脅威をやり過ごし、恵みを受けながら、自然とうまく調和して生きてい
く社会を形成し、持続させてゆくことが望まれています。
  食料生産環境学科では、里地・里山、農耕地、市街地、沿岸、海洋という
河川上流から河口を経由して海まで、人々が自然環境と共存し、生産される食
料資源とその基盤を持続的に利用・活用できる社会システムの構築を目指し、
そのために必要な知識・手法を習得します。消費を中心とした巨大都市の生活
では気付きませんが、ここ東北地方であれば、食料生産のシステムが多様な人々
の暮らし方、生き方として実感できる場所がたくさんあります。農・水産を主
体とした「地域の創生」について、皆さん自身が常に問いながら、皆さん自身
で考え、行動を起こしてほしいと思います。本学科に入学された新入生の皆さ
んには、これから大学での勉学に熱心に取り組んでもらうとともに、大学周辺
の地域にも積極的に出向いて見識を深め、日本人さらには世界人類の持続可能
な社会の構築のために貢献できる人材になって頂くことを期待しています。


平成29年4月10日 食料生産環境学科 学科長 颯田尚哉

(学科オリエンテーションパンフレットより)