★ カ リ キ ュ ラ ム の 概 要 ★
食料生産環境学科では、農業の生産基盤の整備や生活環境の向上、農村の生態系、文化・景観の保全や災害に強い地域づくり、食を取り巻く環境の急速なグローバル化および農業就業人口の減少や高齢化に対応する食料生産技術の高度化、農産物の保存・流通、6次産業化、農業経営の高度化、さらに持続可能な水産資源の管理や漁獲・増養殖、加工技術の改良と開発、グローバルな視野に立った新たな流通体系などの科学と技術を学びます。農村地域デザイン学コース
人口減少時代に入り、農村地域の持つ食料生産機能のみならず、地域社会の存続も危ぶまれています。本コースでは、農村地域の食料生産機能維持・発展に加え、社会的経済的な振興、固有の生態系・文化・景観の保存を支える人材の育成を行います。食産業システム学コース
「農業生産」「未利用資源利用」「保存・流通」の各システムに加え、農業経営の管理・農業経済の分析方法、ICT 技術を応用した農業情報システムと、農業の6次産業化に関する科学と技術を学び、農業への多様な社会的ニーズに対応できる人材の育成を行います。水産システム学コース
基礎的な水産知識に加え、コミュニケーション能力、グループワーク力を修得することで、沿岸地域の課題解決能力を育み、また、水産資源の最適管理・持続的利用を可能にする漁場環境論、水産業の6次産業化論などを学ぶことで、三陸復興に貢献できる人材を育成します。★ 科 目 紹 介 と 卒 業 研 究 テ ー マ ★
科 目 例
●農産食品プロセス工学 〈3年前期〉
農産物・農産食品を製品化し、その保存や流通に必要な農産物の加工・保存技術を学びます。この講義をベースに食料・農業・エネルギーなどの地域の諸問題を技術的観点から解決できる人材の育成を図ります。●水資源論 〈2年前期〉
河川水などの水資源の特性と、利用と制御にあたっての問題点を理解し、水資源の計画・設計、浄化方法を含めた水環境保全の方法を学習します。講義を中心に、一部については内容の理解を深めるために演習を行います。卒業研究テーマ例(学科再編前の共生環境課程、農学生命課程卒業生の研究テーマです)
● 河道が不明瞭な岩手県沿岸の半島地形における長期流出の推定● 酒造と地域資源の関わり - 南部杜氏を対象として-
● リンゴ廃果の養豚飼料としての利用可能性の評価
● 成層化したため池における短期水質変動と藍藻の挙動の検討
● 水の浸透が土中の硝化過程と微生物の分布に与える影響
● 手軽な気温計測での局地気象解析およびその農作業情報への応用
● 新規就農者の就農動機と過去の経験・環境の関係
● 鶏糞灰酸溶液の堆肥化脱臭装置への利用
● 生鮮カット野菜の過冷却を用いた貯蔵に関する研究
● 果樹園用自律走行車両の開発 -噴霧装置の製作と最適噴霧条件-
★ カリキュラムポリシーとカリキュラムマップ ★
農村地域デザイン学コース
農村地域デザイン学コースにおいては、このコースの学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)を実現するために、以下のカリキュラムを編成している。(知識・理解)
1.自然科学や情報技術および地域文化に関する基礎知識を身につけるために、教養教育科目と専門基礎科目の履修を必修としている。
2.農村地域デザイン学の基礎・応用分野の知識を身につけるために、専門重点科目において、力学系科目群、地理情報系科目群、水土系科目群、生態学・社会科学系科目群を配置している。
(思考・判断)
3.地域の問題点と課題を理解し専門知識を総合して、生産環境と地域社会の計画・設計の在り方を考察するために、専門重点科目の演習・実習科目を配置している。
4.自分の考えを積極的に表現するために、専門重点科目において実践的教育科目群、学部共通科目においては「インターンシップ」と「卒業研究」を配置している。
(関心・意欲)
5.地域の生産・生活基盤の充実と環境改善に対する関心を持つために、専門重点科目の一部では現場見学を取り入れ、実地研修の内容を取り入れた科目として学部共通科目の「インターンシップ」を配置している。
(態度)
6.自然と地域文化を含めた広い視野を得るための素養を身につけ、技術者としての社会的責任の重さを自覚して、多様な主体と協働しながら継続的に努力するために、専門重点科目の演習・実習科目を配置している。
(技能・表現)
7.地域・現場の人達と良好なコミュニケーションを図る能力を高めるために、実践的教育科目群の「農山村調査実習」と学部共通科目の「インターンシップ」を配置している。
8.文章や口頭発表による表現力を身につけるために、実践的教育科目群の「農村地域デザイン学セミナー」と学部共通科目の「卒業研究」を配置している。
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食産業システム学コース
食産業システム学コースにおいては、このコースの学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)を実現するために、以下のカリキュラムを編成している。(知識・理解)
1.食産業に関わる諸問題を理解するために必要な自然科学、情報技術および地域社会に関する基礎知識を身に着けるため、教養教育科目と専門基礎科目の履修を必修としている。
2.食料安定供給と環境負荷低減の両立や農業の6次産業化の推進など、次世代の食産業システムの構築に関して幅広く理解させるため、専門重点科目において、農業循環科学、植物環境科学、農産物流通科学、農作業システム学、農業経営・経済学に係る科目群を設けている。
(思考・判断)
3.食産業に関する知識と理解を基礎に、関連する諸課題を考察し、自分の考えをまとめ、行動することができるようにするため、各科目に関連する実験、演習及び農場実習を設けている。
(関心・意欲)
4.食産業について多面的な関心を持ち、技術や経営の革新を通じて諸課題を解決しようとする意欲をもって行動できるようにするため、各分野に係るセミナー及び演習を設けるとともに、卒業研究を設けて総合的な能力の修得を図っている。
(態度)
5.食産業における技術開発や経営活動において、協調性と倫理性をもって、自律的に行動できるようにするため、農業や関連企業・団体での実体験が習得できる農場実習、農場特別実習及びインターンシップを設けている。
(技能・表現)
6.自らの論理的な思考・判断のプロセスや結果を説明するためのプレゼンテーション能力とコミュニケーション能力を修得させるため、科学英語や情報処理演習を設けるとともに、各分野のセミナーや演習での発表を通じて実践的な能力形成を図っている。
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水産システム学コース
水産システム学コースにおいては、このコースの学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)を実現するために、以下のカリキュラムを編成している。(知識・理解)
1.水産システム学を実践するための数学、自然科学、社会科学、コミゴニケーション(日本語・英語)に関する基礎的知識を獲得するため、1、2年次の教養教育科目に関連科目履修を促している。
2.水産業の復興と持続的発展に貢献する人材を育成するために、水産科学分野に加えて。水産業に関わる社会科学分野までの幅広い関連分野を網羅した水産システム学を体系的に履修する。
(思考・判断)
3.水産業が抱える諸課題について多角的に分析、俯瞰的に思考し、最善の解決策を判断できるよう基礎論と実践的な実習・演習を履修する。
(関心・意欲)
4.日本と世界の水産業の持続的発展の諸課題に関心を持ち、問題解決に意欲的に取り組めるように、水産業の発展に関連した科目を履修する。
(態度)
5.水産業に関わる専門家としての高い倫理観を持ち、真摯に責任をもって持続的水産業構築の諸課題について積極的に携われるように、水産業復興に資する科目を履修する。
(技能・表現)
6.漁業及び周辺産業、海洋環境や水産資源管理の現状把握、分析のための基礎的な技術を身につける科目を履修する。
7.フィールド調査や統計データを的確に分析・利用する技術、結果に基づく論理的な思考能力、および得られた結果を的確に伝えることが出来るプレゼンテーションカと語学力を身につける科目を履修する。
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