記事一覧

関 まどか

自己紹介

ファイル 9-1.jpg学歴・職歴:
2002年 愛知県立旭丘高等学校普通科卒業
2009年 岩手大学農学部獣医学科卒業
2009年 獣医師免許取得
2011年 日本学術振興会特別研究員(DC2)(岐阜大学大学院連合獣医学研究科)
2012年 岐阜大学大学院連合獣医学研究科博士課程修了
2012年 日本学術振興会特別研究員(PD)(帯広畜産大学 原虫病研究センター)
2013年 岩手大学農学部共同獣医学科 助教(現職)

最終学位:博士(獣医学)

 獣医師を志した当初は、「動物のお医者さん」になりたいと思っていましたが、獣医学科で学んだ寄生虫の多様な世界に魅了されてしまいました。獣医学領域では、寄生虫が原因となる重要な疾患が数多く存在します。まだまだ謎が多い寄生虫について積極的に研究を行い、寄生虫症の防除に役立てたいと考えています。


研究紹介

単為生殖型肝蛭の減数分裂異常メカニズムに関する研究
 肝蛭(Fasciola )属は主に反芻類の胆管に寄生する吸虫で、宿主の肝臓に著しい病害を与えるため、畜産業における経済被害は甚大です。世界的にはFasciola hepatica とF. giganticaの2種が良く知られています。一方、日本をはじめとするアジア各国には、単為生殖型肝蛭が分布しています。F. hepatica とF. gigantica は減数分裂を行い、受精により増殖するのに対して、単為生殖型肝蛭は減数分裂に異常があり、卵の単為発生により増殖すると考えられています。このような単為生殖型肝蛭は効率よく子孫を残すことができるため、伝播力が強く、世界中に分布を拡大しつつあります。しかしながら、単為生殖型肝蛭の減数分裂異常のメカニズムはほとんど解明されていません。当研究室ではそのメカニズム解明を目指して以下のような研究を行っています。

1.肝蛭属の精巣の組織学的解析
減数分裂による精子形成過程の観察が容易な精巣に着目し、減数分裂が正常なF. hepatica およびF. gigantica と、単為生殖型肝蛭の精子形成過程を比較し減数分裂異常が起こるステージの同定を目指しています(図)。

2.減数分裂異常メカニズムの解明
単為生殖型肝蛭はF. hepatica とF. gigantica の種間交雑により誕生したと考えられています。当研究室では両種を実験的に交雑し、子孫虫体を得ることに成功しました。さらに、それらの交雑子孫虫体では単為生殖型肝蛭と同様に精子形成能が低下したことを見出しました。このような交雑子孫虫体とF. hepatica およびF. gigantica、単為生殖型肝蛭を詳細に比較することにより、減数分裂異常のメカニズムを解明することを目指しています。
ファイル 9-2.jpg

ページ移動

  • 前のページ
  • 次のページ