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「牧場ではたらくくるま体験」(平成28年11月23日)
平成28年11月23日(水・祝)に、御明神牧場で「牧場ではたらくくるま体験」を開催しました。牧場で使う車両機械等を「牛のご飯の作り方」に焦点を当てて体験学習していただきました。
小学生が対象のこの講座では、3台の大型機械を使い、牛の飼料(牧草)を作る工程の一部のデモンストレーションを体験できます。
「テッター」を使い刈った牧草を乾燥する作業と、牧草にラップを巻きつける「ラッピングマシン」とマシンへ牧草を運ぶためのアームをつけた「トラクター」で乾草をロールラップサイレージに加工する作業があり、参加者は2班に分かれて交代で両方の作業を体験します。

体験前に教室で、牧草が飼料になるまでどんな作業があるのか、またそれらの作業はなぜ必要なのか、など簡単に説明がありました。
牛の餌の「ロールベールサイレージ」とそれを作るために使う機械について、スライドを使いながら紹介しました。ロールベールサイレージはロール状に巻いた干し草をラップで巻いて乳酸発酵させたもので「干し草の漬物」として保存性を高めていることを説明しました。動画やクイズを織り交ぜた説明で、子どもたちは楽しく学んでいるようでした。

次に2つの班に分かれて機械の運転を体験しました。これは「テッター」という機械で刈り取った牧草をかき混ぜて乾燥させます。牧草はすでに刈り取り収穫されているため、牧草を乾燥させているつもりになって運転して牧草地をぐるっと周ってもらいました。順番を待っているあいだは牛舎を見学してもらいました。
トラクターとラッピングマシンを使った作業では、大型のトラクターに乗り込み、まずはスタッフの補助のもと乾草を倉庫からラッピングマシンへと運びます。
マシンに乾草を載せたら、リモコン操作で乾草にラップを巻きつけます。
このマシンの動きはダイナミックでおもしろいとの事で、トラクターに乗っていない順番待ちの参加者や保護者も興味をひかれたようです。
出来上がったラッピングサイレージはトラクターで所定の場所へ運び、体験終了です。
テッターのように広いスペースを走り回るのとはまた一味違い、アームの細かい操作や調整が必要な作業なので、参加者は皆楽しみながらも真剣な表情でレバーを握っていました。

 

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