平成9年(1997年)1月1日
から「道路運送車両法」及び、関連法律が改正され、農用トラクタの最高速度
は15km/hから35km/hに引き上げられた。この高速化により、圃場への移動時間
の短縮などが可能となる一方、不整地を走行する際にタイヤから車両全体に伝
わる振動が大きくなり、転倒事故につながってしまう恐れがある。 本研究では、トラクタが障害物を乗り上げる前、乗り上げている最中、 乗り上げた後、と時期を分けて、速度角速度などの種々のパラメータの測定 を行い、そこからタイヤに備わっているばねのばね定数kや粘性係数cを推定 する。またさらに、実験によって得られるk、cの値とシミュレーションに よって得られるk、cの値の誤差がより小さくなるようなk、cの値の同定 を行う。 |