寒冷バイオシステム研究センター | ||||||||||||||
|
|
>年報 1999 (Vol.2)>III | [ 目次 | 巻頭言 | II | III | IV | V | VI | VII | VIII | IX ] |
(a) 発表論文
H. Nakamura,Y. Tokairin,S. Hidaka,S. Ejiri,K. Tsutsumi (1999)
Structural variations of the aldolase gene region in different rice
cultivars.
Breeding Sci. 49: 33-37.
K. Ito,T. Kusano,K. Tsutsumi (1999)
A cold-inducible bZIP protein gene in radish root regulated by calcium- and cycloheximide-mediated signals. Plant Sci. 142: 57-65.
(b) 著書等
趙 雲鵬,黒岩保幸,江尻愼一郎,堤 賢一 (1999)
大学から浄法寺町への提言 −中山間地の活性化戦術−.
浄法寺町活性化研究会 p140-149.
(c) 学会発表
Y. Gondo, T. Okada, Y. Saitoh, Y. Okada and J.-E. Ikeda, (1999)
Hypervariability of the copy number of human megasatellite DNA RS447 and illegitimate recombination models.
Keystone Symposia on Moleculat and Cellular Biology
Molecular Mechanisms in DNA Replication and Recombination, 319.
Y. Gondo, Y. Saitoh, S. Hadano, T. Okada, Y. Okada, Y. Yanagisawa, N. Miyamoto and
J.-E. Ikeda (1999)
Isolation and expression of hypervariable human megasatellite DNA RS447 on 4p15 encoding a novel deubiquitinating enzyme. HUGO Human Genome Meeting:
HGM'99, abs. 084.
J.-E. Ikeda, Y. Saitoh, N. Miyamoto, T. Okada, Y. Gondo, J. Shouguchi and S. Hadano
(1999)
A tandem repetitive RS447 human megasatellite DNA encodes a novel deubiquitinating enzyme with a functional promoter.
6th CGGH Symposium 1999 ''Biological Roles of Proteolysis in Health and Disease'' 92.
斎藤靖史,宮本なつき,岡田武也,権藤洋一,池田穰衛 (1999)
脱ユビキチン化酵素をコードするヒトメガサテライトDNA RS447の発現と機能解析.
第16回 染色体ワークショップ講演要旨集 P23.
権藤洋一,岡田武也,斎藤靖史,松山徳子,岡田義則,柳沢佳子,池田穰衛 (1999)
メガサテライトDNA RS447のゲノム構造と変動.
第16回染色体ワークショップ講演要旨集 P32.
根田美和子,渡辺正夫,高畑義人,堤 賢一 (1999)
ナタネ(Brassica napus L.)の花粉で特異的にメチル化される遺伝子領域のMS-RDA法によるクローニング. 日本育種学会第95回講演会,育種学研究,1,80.
宮城 聡,趙 雲鵬,斎藤靖史,有賀寛芳,堤 賢一 (1999)
ラット複製開始エレメントに作用するタンパク因子の解析.
日本農芸化学会東北・北海道支部合同学術講演会,講演要旨,40.
Y. Saitoh, Y. Zhao, S. Miyagi, H. Ariga and K. Tsutsumi (1999)
DNA sequence required for higher eukaryotic DNA replication origin and its associating protein complex. 2nd 3R (Replication, Recombination and Repair)
Symposium
趙 雲鵬,宮城 聡,斎藤靖史,堤 賢一 (1999)
ラットアルドラーゼB遺伝子プロモーター内の複製開始に必要なエレメントの解析.
第22回日本分子生物学会年会,講演要旨集,309.
宮城 聡,趙 雲鵬,斎藤靖史,有賀寛芳,堤 賢一 (1999)
ラット複製開始領域におけるタンパク質複合体形成の解析.
第22回日本分子生物学会年会,講演要旨集,310.
Y. Wang,K. Tamura,Y. Saitoh,S. Hidaka,K. Tsutsumi (1999)
Mapping the initiation site of plastid DNA replication in rice by
two-dimensional agarose gel electrophoresis. 第22回日本分子生物学会年会,講演要旨集,381.
(d) 講演等
堤 賢一 (1999)
寒冷バイオシステム研究センターのめざす研究.
平成10年度東北農業試験研究推進会議・生物工学研究会,盛岡.
堤 賢一 (1999)
遺伝子を増やして働かせる.
技術シーズフェスタ'99,技術シーズフェスタ講演概要集,26.岩手大学工学部一祐会館.
K. Tsutsumi,Y. Wang,K. Tamura,Y. Saitoh (1999)
Initiation of plastid DNA replication in rice cells.
Symposium on Management of Water, Land and Gene Resources in Food Production
日本学術振興会拠点大学方式日中学術交流プロジェクト主催シンポジウム,西安,中華人民共和国.
堤 賢一 (1999)
遺伝子の働きとゲノムサイエンス.
公開科学講演会「ゲノムサイエンス(遺伝子科学)と遺伝子組み換え食品」,盛岡.
(e) 特許
池田穰衛,斎藤靖史 (1999)
ヒト脱ユビキチン化酵素.(特願平11-312556)
(f) その他
堤 賢一 (1999)
バイテクと倫理問題.
岩手大学公開講座 −バイオテクノロジーと私たち−.岩手大学公開講座議事録 5-8.
斎藤靖史 (1999)
自己紹介. 岩手大学農学部附属寒冷バイオシステム研究センター年報 1: 23-24.
Y. Wang (1999)
Open your thoughts ! CRC NEWS 1 (1) : 4.
斎藤靖史 (1999)
細胞複製、遺伝子発現における細胞核構造の役割に関する調査研究. CRC NEWS 1 (2) : 1-2.
宮城 聡 (1999)
ここは、岩手大学、農学部. CRC NEWS 1 (2) : 3.
宮城 聡 (1999)
日本農芸化学会北海道・東北支部学術講演会及び2nd Replication, Recombination and Repair Symposium. CRC NEWS 1 (2) : 10-11.
(a) 発表論文
K. Kamiie,H. Taira,K. Kobayashi,T. Yamashita,S. Kidou,S. Ejiri (1999)
Expression of elongation factor 1β' in Escherichia coli and its interaction with elongation
factor 1α from silk gland. Biosci. Biotech. Biochem. 63: 666-671.
T. Hirano,T. Sato,K. Okawa,K. Kanda,K. Yaegashi,H. Enei (1999)
Isolation and characterization of the glyceraldehyde-3-phosphate
dehydrogenase gene of Lentinus edodes. Biosci. Biotech. Biochem. 63: 1223-1227.
(b) 著書等
趙 雲鵬,黒岩保幸,江尻愼一郎,堤 賢一 (1999)
大学から浄法寺町への提言 −中山間地の活性化戦術−.
浄法寺町活性化研究会 p140-149.
(c) 学会発表
佐々木直子,木藤新一郎,山岸紀子,山下哲郎,河合成直,江尻愼一郎 (1999)
春化したオオムギの茎頂分裂組織で特異的に発現変動するタンパク質の解析.
日本育種学会第95回講演会,育種学研究,1,104.
神田勝弘,小岩弘之,加藤久晴,園田昌司,西口正通 (1999)
サツマイモ斑紋モザイクウイルスゲノムにコードされるHC-Proの感染植物における局在性.
平成11年度日本植物病理学会大会,講演要旨予稿集,30.
P. Muszynski,S. Kobayashi,S. Kidou,S. Ejiri (1999)
Characterization of rice CK2 α and β subunits.
日本生化学会東北支部第65回例会,生化学,71,1360.
佐藤利次,大川久美子,平野達也,神田勝弘,八重樫香,江井 仁 (1999)
シイタケチロシナーゼ遺伝子プロモーターを利用した発現ベクターによるシイタケの形質転換.
日本農芸化学会東北支部第130回例会,講演要旨,1,4.
加藤清明,木藤新一郎,三浦秀穂,沢田壮兵 (1999)
春化処理に応答するオオムギcDNAクローンのマッピング.
日本育種学会第96回講演会,育種学研究,1,
神田勝弘,小岩弘之,木藤新一郎,江尻愼一郎 (1999)
ペプチド鎖伸長因子EF-1αサブユニットの細胞内局在性.
日本農芸化学会東北・北海道支部合同学術講演会,講演要旨,40.
神田勝弘,小岩弘之,江尻愼一郎 (1999)
細胞分裂周期にともなうタバコ培養細胞(BY-2)アクチンフィラメントの局在性.
日本植物学会第63回大会,日本植物学会第63回大会研究発表記録,220.
神田勝弘,小岩弘之,江尻愼一郎 (1999)
イネ由来ペプチド鎖伸長因子(EF-1α)の細胞内局在性.
第72回日本生化学会大会,生化学,71,1046.
(d) 講演等
江尻愼一郎 (1999)
タンパク質生合成研究の最近の進歩:ペプチド鎖伸長系を中心に.
弘前大学遺伝子実験施設講演会,弘前.
木藤新一郎 (1999)
バーナリゼーション(低温春化)の分子遺伝学的機構.
平成10年度グリーンバイオセンター研究成果発表会,青森.
江尻愼一郎 (1999)
植物寒冷応答機構の解明をめざして.
技術シーズフェスタ'99,技術シーズフェスタ講演概要集,27-29.岩手大学工学部一祐会館.
(e) その他
江尻愼一郎 (1999)
創造性の涵養. 化学と生物 37: 143.
木藤新一郎 (1999)
中国渡航日記. 岩手大学農学部附属寒冷バイオシステム研究センター年報 1: 27-29.
神田勝弘 (1999)
ポティウイルスが有するHC-Proの感染植物における局在性. CRC NEWS 1 (1) : 3-4.
小林 覚 (1999)
夢題. CRC NEWS 1 (2) : 3-4.
神田勝弘 (1999)
第72回日本生化学会大会に参加して. CRC NEWS 1 (2) : 10.
(a) 学会発表
M. Uemura,P. L. Steponkus (1999)
Cold acclimation in plants: Relationship between the lipid composition and the cryostability of the plasma membrane. J. Plant Res. 112: 245-254.
K. Ito,T. Kusano,K. Tsutsumi (1999)
A cold-inducible bZIP protein gene in radish root regulated by calcium- and cycloheximide-mediated signals. Plant Sci. 142: 57-65.
K. Ito (1999)
Isolation of two distinct cold-inducible cDNAs encoding plant uncoupling proteins from the spadix of skunk cabbage (Symplocarpus foetidus).
Plant Sci. 149: 167-173.
(b) 学会発表
K. Ito (1999)
SrUCP-1: a Symplocarpus gene encoding a novel plant uncoupling mitochondrial protein with a cold-inducible expression.
Gordon Research Conference on Temperature Stress in Plants,
伊藤菊一 (1999)
低温で誘導されるザゼンソウのuncoupling proteinをコードする遺伝子の単離.
日本育種学会第95回講演会,育種学研究,1,106.
上村松生,P. L. Steponkus (1999)
植物の耐凍性と細胞膜の凍結脱水下における安定性:細胞膜以外の要因の影響.
第45回低温生物工学会大会,第45回低温生物工学会大会セミナー及び年会講演要旨集,
伊藤菊一 (1999)
発熱植物のuncoupling proteinをコードする遺伝子の構造と低温による発現の誘導.
第45回低温生物工学会年会,第45回低温生物工学会年会 講演要旨集,27.
上村松生,P. L. Steponkus (1999)
生体膜に関連した凍結傷害機構 .
日本植物学会第63回大会,日本植物学会第63回大会研究発表記録,72.
伊藤菊一,上村松生 (1999)
ザゼンソウのuncoupling proteinをコードする2種類の異なる遺伝子の構造と低温による発現の誘導. 第22回日本分子生物学会年会,講演要旨集,541.
(c) 講演等
上村松生 (1999)
植物のストレス生理に関する最新情報.
平成10年度カンキツの高品質化と産地活性化戦略に関する検討会,農林水産省四国農業試験場.
伊藤菊一 (1999)
発熱する植物.
第1回白馬ざぜん草祭り,長野県白馬村.
伊藤菊一 (1999)
植物の熱産生プロセスの分子生物学 −素反応から環境温度変化との連携システムまで−.
第8回植物分類セミナー,大阪市立大学理学部附属植物園.
上村松生 (1999)
植物の寒冷適応:凍る植物、凍らない植物.
技術シーズフェスタ'99,技術シーズフェスタ講演概要集,30-31.岩手大学工学部一祐会館.
上村松生 (1999)
植物の凍結傷害:生体膜の不安定化.
低温環境低温生物研究室セミナー,北海道大学低温科学研究所.
(d) 受賞
K. Ito (1999)
Early Career Scientist Best 6, Gordon Research Conferece, Ventura, USA.
(e) 特許
伊藤菊一 (1999)
植物の発熱関連遺伝子と発熱関連タンパク質.(特願平11-167439)
(f) その他
上村松生 (1999)
赴任にあたって. 岩手大学農学部附属寒冷バイオシステム研究センター年報 1: 21-23.
庄司幸子 (1999)
自分史・中間報告書. CRC NEWS 1 (1) : 4-5.
上村松生,伊藤菊一 (1999)
ゴードン会議「植物の温度ストレス」参加報告. CRC NEWS 1 (1) : 5-6.
伊藤菊一 (1999)
第45回低温生物工学会に参加して. CRC NEWS 1 (2) : 9-10.
上村松生 (1999)
第63回日本植物学会大会に参加して. CRC NEWS 1 (2) : 10.
庄司幸子 (1999)
イーハトーブの科学と技術展. CRC NEWS 1 (2): 11.
第1回CRCシンポジウム −生物の寒冷環境への応答に関する最近の話題−
日時:平成11年7月2日(金)午前10時から
場所:岩手大学農学部1号館2階会議室
主催:岩手大学農学部附属寒冷バイオシステム研究センター
寒冷バイオシステム研究センター1999年度客員教授をはじめとする研究者の方を招いて、第1回CRCシンポジウム―生物の寒冷環境への応答に関する最近の話題―が開
催された。CRCシンポジウムは、本研究センター客員教授による研究紹介と、それに加えて、岩手大学内外の研究機関で行われている低温生物学に関連した研究について
のお話を伺い、この分野の研究ネットワークを築くための情報を得ようということで企画された。その発表題名と発表者は以下の通りであった
(講演要旨は http://news7a1.atm.iwate-u.ac.jp/~icg-1/Symposium/abst-1.html でも公開)。
吉田 静夫(寒冷バイオシステム研究センター客員教授)
「ABAによるコムギ培養細胞の耐凍性誘導」
山村 三郎(寒冷バイオシステム研究センター客員教授)
「リンゴの遺伝子組み換えに関する研究の現状」
日影 孝志(寒冷バイオシステム研究センター客員教授)
「リンドウの花形成における冷温の影響について」
猿山 晴夫(寒冷バイオシステム研究センター客員教授)
「コムギカタラーゼ遺伝子を導入した形質転換イネと低温障害耐性」
菅原 之浩(寒冷バイオシステム研究センター客員教授)
「イネ遺伝資源の耐冷性評価」
畠山 均(寒冷バイオシステム研究センター客員教授)
「耐冷性イネ育種研究の現状と展望」
小沢 聖(農林水産省東北農業試験場地域基盤研究部気象評価制御研究室長)
「低温に対する作物反応を利用した環境制御技術」
吉田 勝一(岩手大学人文社会学部教授)
「北極ツンドラ生態系における土壌動物群集の位置」
今回のシンポジウムは、岩手県内ばかりではなく秋田県、青森県などから大勢の方が参加してくださり、一時は立ち見の方まで現れた。講演内容も、分子生物学から生態
学まで幅広いものであり、活発な意見交換が行われた。中には、実験室内で得られた結果だけでなく、圃場での結果や農家の協力を得て
行われた実験結果なども示され、興味深い講演内容であった。
終了後、参加していただいた方にアンケートを行い、今後のシンポジウム企画の際に参考にさせていただくことにした(26人回答)。その回答を簡単にまとめてみると、
・シンポジウムに参加した動機は、研究テーマが本シンポジウムの主題と近かったというものが大部分であった、・講演内容に関しては、幅広い研究範囲を肯定するものと、
もう少しテーマを絞って開催するべきという声の両方があった、・次回からのシンポジウムには、寒冷バイオシステム研究センターの研究内容の公開を含めるべきだという
意見が多かった、・全日開催と半日開催、両方の希望が寄せられた、・シグナル伝達や寒冷地における生態学の最先端の話題を聞きたい、それには若干の参加費を払うこと
もやむをえない、という
ような意見が寄せられた。第2回からの企画に十分反映していきたいと考えている。
(岩手大学大学院連合農学研究科共催)
1月21日 細胞増殖のメカニズムとその制御−遺伝子複製−
有賀寛芳 北海道大学薬学部教授
1月25日 細胞複製のメカニズムとその制御−タンパク質合成−
田中龍夫 琉球大学医学部教授
2月22日 耐寒性植物の分子育種−生体膜と適合溶質の遺伝子工学−
村田紀夫 岡崎国立共同研究機構基礎生物学研究所教授
3月8日 低温ストレスと細胞内pHの変化
吉田静夫 北海道大学名誉教授
(CRCセミナー)
第1回 6月 2日 植物細胞の凍結傷害:Introduction & Overview
吉田静夫 北海道大学名誉教授(寒冷バイオシステム研究センター客員教授)
第2回 6月10日 農業分野におけるバイテク利用の基礎研究とその実用化について
猿山晴夫 北海道グリーンバイオ研究所遺伝子操作研究室長
(寒冷バイオシステム研究センター客員教授)
第3回 6月23日 タンパク質研究における構造解析の重要性
−キシラナーゼとβ-タクラマーゼのX線結晶解析−
松澤 洋 青森大学工学部教授
第4回 9月16日 バイテク技術を用いての環境ストレス耐性植物の作出I
−低温耐性形質転換植物を中心として− 猿山晴夫
第5回 12月2日 バイテク技術を用いての環境ストレス耐性植物の作出II
−乾燥と高塩濃度ストレス耐性形質転換植物について− 猿山晴夫
第6回 12月20日 液胞膜H+-ATPaseのE-Subunit Isoformの組織特異性
河村幸男 北海道大学低温科学研究所低温基礎科学部門環境低温生物研究室
北海道大学大学院地球環境科学研究科博士課程