わんにゃんレスキュー号2012年度の活動

移動診療車ワンにゃん号を派遣し、被災動物病院へ獣医療支援
マースジャパン・リミテッド社・ニュートロジャパン社より2012年3月に寄贈いただいた小動物専用移動診療車「ワンにゃん号」は、マイクロバスを移動診療車に改造したもので、内部には診療室と画像診断室を備え、レントゲン撮影装置はもちろんのこと、超音波診断装置、吸入麻酔機、診察台、生体モニター、血液分析装置、顕微鏡、電子カルテなどを備えた名実ともに「動く診療室」である。2012年4月から被災地の小動物獣医科病院に岩手大学の診断技術を提供することを目的として出動している。




「動物ふれあいフェスティバル」の開催
2012年6月に宮古市、11月に大船渡市で被災動物支援隊いわて(SAI)が主催で開催した、被災家庭動物とその飼い主の方々のふれあい交流事業に共催として参加した。6月は300名ほど、11月は120名ほどの来場者があり、「動物なんでも相談会」には犬、猫、ハムスターなどが来られた。稟告を伺った後それぞれ診療し、必要であれば移動診療車「ワンにゃん号」内で採血をして血液検査やエコー検査等を行い、分析したデータより飼い主さんと今後の治療方針などを話し合い、薬が必要な動物には患部の処置や、薬や療養食の処方も行った。また、被災家庭動物が迷子にならないようにと、飼い主が希望した犬にマイクロチップの無料装着を行った。




幕張メッセで「ワンにゃん号」とともに被災動物支援活動をアピール
2012年8月23〜26日に千葉市幕張メッセで開催されたペット産業国際見本市「インターペット 〜人とペットの豊かな暮らしフェア〜」に参加し、マースジャパンリミテッドのブースで移動診療車「ワンにゃん号」を展示、説明し、震災後1年間の被災動物支援活動と被災地の状況のプレゼンテーションを行った。震災後の復興は終息せず、さらに継続支援が必要だということをアピールした。開催期間中の合計来場者数は46,883人とのことで、「ワンにゃん号」はたくさんの人々の目に触れ、被災動物と復興支援について改めて関心を持ってもらうことができた。




「日本獣医学会学術集会」で被災動物支援活動をアピール
 2012年9月14〜16日に「第154回日本獣医学会学術集会」が岩手大学で開催された。この1年半の被災動物支援の取り組みを一般市民を含む参加者に公開するために、ポスターを作成しパネル展示を行った。全国各地から来られた参加者は、被災地の現状を心配され、特に大動物について質問される方が多かった。同時に、移動診療車「ワンにゃん号」と牛群検診車「もーもー号」を野外展示し、動物に関する支援活動について説明した。また、今までの支援活動の経過と被災地の状況のプレゼンテーションを行い、来場者に被災地継続支援の必要性をアピールした。






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