生活に直結したテーマを解明する 研究の面白さを伝えたい
動物科学課程
動物科学課程
動物生理学研究室
西向 めぐみ 准教授
私の専門は栄養生理学の中の脂質栄養です。現在はリン脂質について研究しています。プラズマローゲンというリン脂質はアルツハイマーに関連していて、血液中で減るとアルツハイマーの確率を高めたり、動脈硬化にも関係していることがわかっています。また、プラズマローゲンは抗酸化性を持っているので、酸化ストレスが原因になるような病気に関係していると考えられるので、アトピーなどにリン脂質がいい影響を与えないか、マウスを使って実験しています。アトピーに効くことがわかれば、共同獣医学科と協力し、猫や犬、家畜にも繋げられたらと思っています。
私の研究室では実験動物を扱い、最終的には解剖します。ですから、育てている間は自分の生活よりもマウス・ラットの生活を優先し、可愛がって欲しいと学生に伝えていますね。また、研究職を目指す上で実験動物を扱えることは大きなメリットになります。ですから動物を扱う手技は徹底して訓練していきます。
生活に直結していますし、新しいことがわかるので研究は楽しいですね。実験は失敗も多いですが、他の研究者の出してない実験結果を出せたときはすごく嬉しいです。学生にも研究は面白いということを分かってもらいたい。夜中までやお昼ご飯食べずに実験しなければならないときもあり、大変なことも多いですが、なにかしら結果は出ますし、その結果がどういうことにつながっているのか、色々と考えるのも楽しいんですよ。そういう思考能力も鍛えてあげたいと思っています。