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岩手大学農学部Faculty of Agriculture, Iwate University
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研究室・教員一覧

果樹園芸学研究室

研究室ホームページ
 リンゴやブルーベリーなどの寒冷地にあった果樹を研究材料に、果実の発育・成熟生理や形質転換体などの研究を通じて、おいしい果物を生産する品種育成や技術開発に貢献します。

教授:小森 貞男(こもり さだお)

研究内容

リンゴなど落葉果樹の育種・遺伝解析および育種技術、果樹遺伝資源に関する研究を行っています。

担当科目

果樹各論、園芸学実験、生物学

メール:komoris(at)iwate-u.ac.jp

教員研究室の所在:2号館3階302号室

遺伝子組換えなどのバイオ技術を用いた果樹の育種・遺伝解析

 果樹育種の効率化に関する研究を行っています。「桃栗3年、柿8年」と言われるように、果樹は播種から開花・結実まで長い年月を必要とします。そのことが果樹の品種改良(育種)・遺伝解析を困難にする最も大きな原因です。この他にも自家不和合性(自分の花粉では結実しない現象)、遺伝的な複雑さ等、果樹育種を進めるために解決しなければならない問題が多数あります。これらの問題に対処するために私たちは、通常の技術に加えて遺伝子組換え技術をはじめとする培養技術を使用して研究を行っています。近年の遺伝子研究の発展はめざましく、リンゴ等の果樹でも花芽の形成に関与する遺伝子の研究が進んでいます。それらの遺伝子を果樹に形質転換(遺伝子導入)することで、リンゴやミカンで1・2年以内に花が咲いてしまうことが確認されています。「安全性」が懸念されている遺伝子組換え技術についても、今後、人為的に組込んだ遺伝子を抜く技術や、管理区域外に流出した植物だけ選択的に枯死させる技術等が近いうちに開発されると思われます。
 他殖性植物の特徴である遺伝子組成の複雑さから生じる遺伝解析の困難さの問題は、葯培養(図)の技術を応用することによって効率よく遺伝解析が行えるようになると考えます。リンゴの半数体由来個体の作出には解明すべき課題が多数ありますが、当研究室では半数体由来個体を多数獲得して、遺伝解析に応用することを目指して実験を行っています。
 このように新しい技術を果樹育種に適用することで、高品質な果物を省力的に生産するための技術開発や、新しい研究分野の開拓が可能になります。おいしい果物を食べることは大きな喜びです。私たちは果樹育種の発展に寄与することで、生活が豊かになることに貢献したいと考えています。


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