|
研究室・教員一覧
滝沢農場本分野は、植物相、地形、社会的背景が総合的に異なる御明神演習林、滝沢演習林を背景に、実践的実習を通じて、高度な専門知識を身に付けた問題解決能力の高い人材を養成します。 助教:渡邉学(わたなべ まなぶ)研究内容リンゴとブルーベリーの栽培技術を改善するために、樹や果実の発育の仕組みについて研究しています 担当科目総合フィールド科学実習、農場実習 メール:mwata(at)iwate-u.ac.jp 教員研究室の所在:7号館1階109号室 リンゴとブルーベリーの樹体や果実の生育調節東北地方を代表する果樹であるリンゴとブルーベリーについて、高品質な果実を低コストで安定的に生産できる栽培技術の開発を目的として研究を行っています。
(1)リンゴに関する研究(photo:渡邉学1.jpg) リンゴを含む果樹は永年生の作物であり、普通、一度定植したら、数十年間その場所で栽培管理を行います。したがって、果樹の樹形は、作業効率や生産性に大きく影響する要因となります。また、安定的な果実生産のためには、毎年多くの花を咲かせ、確実に果実を実らせる必要があります。しかし、リンゴの樹形や花芽形成、結実がどのように調節されているのかについては不明な点が多く残されています。そこで、私はこのようなリンゴの発育生理の仕組みを解明するため、主にリンゴの発育と植物ホルモンとの関係について研究を行っています。
(2)ブルーベリーに関する研究(photo:渡邉学2.jpg) 日本におけるブルーベリー栽培の歴史は浅く、これまで、十分な研究が行われてきたとは言えません。今後、ブルーベリー生産を拡大していくためには、ブルーベリーの生態や発育生理に関する情報をさらに蓄積する必要があります。特に、ブルーベリーは一つの果実が小さく、各果実の成熟期が揃わないため、収穫作業に多くの労力を必要とすることが問題となっており、収穫作業性の向上に繋がる果実の肥大や成熟を調節する栽培技術の開発が求められています。私が所属する滝沢農場では、約80品種、約400樹のブルーベリーが維持管理されており、この豊富な材料を活用して、栽培学および発育生理学的な面から上記の課題の解決に取り組んでいます。
|