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岩手大学農学部Faculty of Agriculture, Iwate University
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研究室・教員一覧

栄養化学研究室

高齢化社会では、健康な生活が重要です。病気を薬で治すだけではなく、毎日食べる食品で健康な体を維持することが大切です。私たちは、健康な体を維持するための食品の役割を、細胞や実験動物を使って解明しています。また、岩手県の食品素材を中心に食品の新しい健康機能性をみつけ、それを地域の産業に役立てます。

教授:長澤 孝志(ながさわ たかし)

研究内容

アミノ酸による筋萎縮の抑制、ポリフェノールによる生活習慣病の予防のような食品成分の健康機能性の研究をしています。

担当科目

栄養健康科学、食品機能学

メール:tnaga(at)iwate-u.ac.jp

教員研究室の所在:4号館3階307号室

食品成分、特にタンパク質,アミノ酸による筋肥大とその機構

高齢化社会においては、いかに健康で快適な生活を送りつつ、長生きすることが多くの人の願いです。そのためには、日常の活動ができることが重要だと考えます。動物の筋肉量は加齢や疾病で減少します。筋肉量が減ると活動が制限され、また疾病の治癒も遅くなります。最近、アミノ酸がブームとなっていますが、一部のアミノ酸やそれを多く含むタンパク質の摂取は筋肉量を増やす作用があることがわかりました。しかし、そのメカニズムはよくわかっていません。筋肉量は筋肉タンパク質の合成と分解のバランスで決まります。この研究では、アミノ酸やタンパク質、その他の食品成分による筋肉タンパク質の合成促進、分解抑制作用を分子から個体に至るレベルで解明し、食品に応用することを目的としています。

 高齢化社会では生活習慣病も大きな問題となります。その中でも糖尿病は増加の一途をたどっています。糖尿病では高血糖により腎臓障害など多くの合併症が発症し、生死にかかわる重大な問題となります。合併症の多くは、血液中のブドウ糖とタンパク質が非酵素的に結合(グリケーション)すると同時に、この反応で生成した活性酸素が細胞タンパク質の機能を著しく低下させるために起こります。私たちは、ソバや果実に含まれるフラボノイドと呼ばれる成分が活性酸素を消去するだけではなく、グリケーションも効果的に抑制できることを見出しました。現在、どのようなフラボノイドに作用があり、それがどのような機構でグリケーションを抑制するか研究を進めています。さらに、それらを多く含む植物の食品への応用を検討しています。

准教授:伊藤芳明(いとう よしあき)

研究内容

食品による糖尿病や脂質代謝異常の改善効果のメカニズムについて、培養細胞などを用いて研究しています。

担当科目

栄養化学

メール:yito(at)iwate-u.ac.jp

教員研究室の所在:4号館3階308号室

糖尿病や肥満による代謝異常の機序と食品成分の改善効果

我々が日々摂っている食品には、第一に生命維持のための必須の栄養素としての役割、第二に美味しさや充足感を与える機能、第三に栄養源としてではなく、生体機能の調節に果たす役割があります。現代では健康な生活を維持するうえで役に立つ最後の機能が、食生活・食品に求められるようになってきています。というのも、生活習慣病(糖尿病や動脈硬化症などの疾病)の増加の要因の一つに食事内容の欧米化や食習慣の変化が挙げられ、食べ物の良悪や食習慣が現代的な疾病の発症率に大きな影響を与えているからです。しかしながら、免疫系や脳神経系、内分泌系など生体の高次機能に対して、食品のどんな成分がどのように関わっているかについて、いまだ不明な点も多いのです。

 現在、私は東北地方や岩手県などの農産物に糖尿病の予防や緩和に効果のあるものはないか、検討を行なっています。糖尿病はインスリンの作用不全によって起こる病気で、世界中の先進諸国で高い罹患率が問題となっています。また、基礎科学的な研究課題としては、栄養成分がホルモン作用や細胞機能を調節するメカニズムについても興味を持っています。いずれの研究でも動物や細胞を用いて、個体全体で起こる現象を遺伝子やタンパク質など分子レベルで理解しようと努めています。このような分子レベルでの理解が、高い機能性や安全性を持った食品の創出や臨床・予防栄養への基礎となることを期待しています。また研究手法として、医学・生命科学分野で広く用いられている分子生物学的技術を積極的に取り入れていきたいと考えています。新しい技術を用いて研究を進めていくことは、そこから生まれる成果の新規性のみならず、それらの技術や知識を身につけた人材の育成に役立つものとなります。


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