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岩手大学農学部Faculty of Agriculture, Iwate University
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研究室・教員一覧

森林政策学研究室

山村、森林を舞台とした持続可能な社会について研究しています。

教授:岡田 秀二(おかだしゅうじ)

研究内容

国内外の森林・林業と山村を対象に広い角度からの政策展開と現状、及び将来像について研究しています。

担当科目

山村経済論

メール:shujisan(at)iwate-u.ac.jp

教員研究室の所在:2号館4階412号室

地域の活性化と望ましい森林政策に関する研究

世界も日本も今、大きな変わり目に立っています。グローバル化・世界化と言われる状況がこれまでになく進展し、情報化と金融化そして環境制約が社会・経済を規定する新たな事態に至っているのです。この事態に対応しながらも、一方では、持続可能性を原則に循環型の社会、持続する農山村を作っていかなければなりません。そこでは、地域づくりも、森林政策もそれぞれの地域の問題として捉えるだけではなく、国土利用のあり方や社会経済全体のゆがみの問題として、より大きな、基本的なところをどう改善していくべきかという問題として捉える事も、必要です。
 私の研究は、上に述べた枠組を基盤に据え、森林と山村を主要な対象に、現状の問題を、目指すべき社会経済の構造形成への道筋において解決し、新しい時代への歩みを進めようとするものです。最近の主要な研究・仕事について2・3挙げてみましょう。
 1つは、新しい森林政策を作ることに係わっています。研究が進んでも、現場の山村や林業は一向に良くならないというのでは、何のための研究かと、厳しく問われるようになっています。これまでの知見や様々な人々の研究成果を上手に取り入れ政策化することを、政府や行政と一緒に考え、提案する仕事をしています。そのためには現場の人々から多くの意見や改善点を聞くことも不可欠です。現場からの政策作りという、これまでの上から与えられる政策とは異なる新しい方法の実践です。
 2つには、異なる分野の人と一緒に地域の再生の課題に取り組んでいます。日本の地域は、どこへ行っても林野が7、8割という空間構成です。森林資源の公益的機能と木材生産を今日的生産力や生産様式に合わせつつ、しかも森林の保健・文化機能や癒しや教育的機能のチャンネルを用意し、周辺や都市の人と一緒に新しい仕事おこし、経済循環を築くことを目指しています。
 3つ目には、海外の森林管理と利用の例を研究し、日本のこれからに活かすことを考えています。植生や生態系、地形等多くの違いはありますが、人と森林が係わるいろいろな方法や制度、森林を取り扱う技術については、学ぶべき多くのヒントがあります。特にこれからは、専門的技術者・フォーレスターをどの様に育成していくべきか、大学をも含めたその体系にはどんな方法があるのか、といった点についても研究対象にしていこうと思っています。

准教授:伊藤 幸男(いとうさちお)

研究内容

人間生活に不可欠な木材を持続的に生産・利用していくための森林管理と社会システムについて研究しています。

担当科目

林業・木材産業論

メール:sachii(at)iwate-u.ac.jp

教員研究室の所在:2号館4階410号室

森林管理のあり方と木材の生産・消費システム

 私は主に東北地方を中心にした森林・林業について、社会・経済的側面から研究を行っています。日本が豊かになって行くにしたがい、林業や山村が活力を失うと共に、森林の手入れが行き届かなくなることで、本来森林がもつ様々な公益的な機能の発揮も難しくなってきています。このような問題を解決するために、今後地域がどのように取り組み、また必要とされる政策はどのようなものなのかについて研究しています。 この課題に取り組む上で重視していることのひとつは、世界経済との密接な関係とその影響です。日本経済が本格的に国際化し、企業は活動の場を世界中に展開しました。木材もまた世界中から輸入されるようになり、国産材は外材に圧倒されるようになりました。世界経済の動向が国内の林業生産にどのような影響を与えているのか、また背景が全く異なる海外の産地との競争することが地域にとってどのような意味を持つのかについて考える必要があります。 重視していることの2点目は、地域の林業や木材産業がどのような条件の下で成立しているのかということです。これまで国内の林業は、その舞台である山村地域の社会・経済のあり方によって特徴ある展開をしてきました。よって、林業の活性化や適切な森林管理を行っていく上では、林業という産業面からだけでは捉えられない、地域社会の歴史性に注目していく必要があります。 最後に、森林・林業を考えていく上で「環境」という側面が非常に重視されるようになってきました。森林と地域経済の持続性を同時に満たすことや、近年では地球温暖化に果たす森林の役割などが重視されてきています。環境保全型の木材生産を考えていく必要がありますが、私が特に注目しているのは木材の消費のあり方についてです。その試みのひとつとして、現在、岩手県で取り組んでいる木質バイオマス利用の普及・促進を手伝いながら、実践的な環境時代に対応した木材の生産と消費の社会・経済システムについて検討しています。


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