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研究室・教員一覧
林業生産工学研究室森林環境への影響を抑えながら、多様な森林資源を持続的に収穫するための技術・システムの構築を目指しています。 教授:立川 史郎(たつかわしろう)研究内容森林環境を保全しながら、多様な森林資源を収穫・利用するための技術・システムを研究しています。 担当科目森林測量学・林業生産工学・森林作業システム学 メール:tatukawa(at)iwate-u.ac.jp 教員研究室の所在:2号館3階310号室 自然環境に配慮しながら多様な森林資源を収穫する 地球規模での資源・環境問題の高まりのなかで、21世紀には化石エネルギーの使用を減らし、再生産可能な資源の利用を中心とした持続可能な循環型社会を形成していくことが求められています。森林は再生産可能な重要な資源です。しかし森林資源の生産を担う国内の林業は、国産材価格の低迷、農山村における労働力の減少・高齢化などにより、厳しい状況が続いています。低迷する国内林業の活性化のためには、機械化と路網整備による効率的な林業作業システムを構築することが有効な方法の1つです。しかしこのような作業システムを構築するには、単に収益の向上といった短期的な効果だけではなく、50〜100年後の次の世代も安心して利用できるような豊かな森林を保障できることが重要な前提条件です。 本研究室では、長伐期多間伐経営(人工林の伐期を現在の2倍の100年以上に高めて間伐を何回も繰り返しながら収入を得る)における作業システム、林地残材など未利用森林資源を発電や熱供給などのエネルギーとして利用するための収穫システム、架線集材や馬搬作業など森林環境へのインパクトが少ない森林作業技術の評価、傾斜地での作業が多い林業労働の安全性向上などに関する研究を行なっています。このような研究成果を総合して、地域の自然環境と調和し、地域社会の活性化に寄与し得るような森林資源生産システムの確立を目指したいと考えています。
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