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保全生物学研究室絶滅に瀕した野生動物に焦点をあて、その原因と対策を生態学的見地から研究し、保全のための解決策を現場へ応用することを目指しています。 講師:東 淳樹(あずまあつき)研究内容絶滅に瀕している野生動物の保全について、生態学的見地から研究しています。 担当科目地域生態系保全論、保全生物フィールド科学実習 メール:azuma(at)iwate-u.ac.jp 教員研究室の所在:1号館3階310号室 野生動物の生態からみた絶滅回避と生息地保全の研究 かつての里山は目高、蛍、源五郎や殿様蛙、秋の七草の桔梗など、日本人なら誰でも知っていて普通に見ることができた生き物の宝庫でした。しかし、メダカが絶滅危惧種に指定されたことに象徴されるように、里山から「ふつう」の生き物がどんどん姿を消しつつあります。里山の生き物たちが減ってきている原因は、ひとつに開発や耕地整備などのような、人の強い関わりによる生息地の破壊、ふたつに耕作放棄などのような、人の関わりがなくなることによる生息地の変質があります。 私の研究スタイルは、はじめに、保全したい、あるいは保全しなければならない土地自然のイメージを強く持ちます。土地自然とは地域の土地的自然要素の集まりとしてとらえられます。土地自然の類型としては、一般的に地形と潜在自然植生が用いられます。つまり、保全対象とする地形や植生を含めた生態系(=景観)を選抜することが第一歩です。次に、その生態系の中に生息地を持つ主要な野生動物を選び、その動物にとってそこの土地自然がどのように利用され、また重要なのかを明らかにしていくのです。保全生物学研究室では、里山をおもな生息地としているサシバという猛禽類やメダカを対象に、その生態調査を通じて、その種と里山の保全に関わる研究を行っています。 写真1 サシバ 写真2 メダカ
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