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家畜繁殖学研究室 研究室ホームページ家畜の生殖を支配しているホルモンの分泌形態、分泌機構、生理作用についてウシ、ヤギヒツジ、ブタ等の家畜を用いて研究しています。 教授:橋爪 力(はしづめ つとむ)研究内容21世紀は脳科学の時代と言われていますが、私の研究室では脳の視床下部−下垂体系のホルモン分泌調節機構について研究しています。視床下部や下垂体のホルモン分泌を人為的に支配できるような新しい生理活性物質を見出し、家畜の繁殖効率や生産性を向上させようとしています。 担当科目動物生殖学、動物生殖学各論、家畜生殖技術論、動物科学実験、動物生殖学特論 メール:hashi(at)iwate-u.ac.jp 教員研究室の所在:3号館4階412号室 家畜の生殖生理とホルモン分泌調節機構現在私の研究室で行っている主な研究テーマは「サルソリノール(SAL)による反芻家畜の新しいプロラクチン(PRL)分泌支配機構の解明」です。PRLは、下垂体前葉から分泌され哺乳類では乳汁の分泌と関係した家畜生産上極めて重要なホルモンです。しかし、PRLの放出因子はまだ見つかっていません。今まで、PRLの分泌はその抑制因子であるドーパミン(DA)により、抑制的に支配されていると考えられて来ましたが、私達は、2008年にDAから合成されるサルリノール(SAL)が反芻家畜のPRLを強力に放出させることを世界で初めて報告しました。このことは、PRLの分泌は脳のDA ニューロン内でDAとSALの合成割合に起因して調和的に調整されているという、今までにない新しい分泌機構の存在を示唆します。この研究はハンガリー、センメルヴェイス大学医学部のNagy教授との共同研究で、科学研究費(基盤研究B及びC)により行われています(2007年〜2014年)。この他、日長と成長ホルモン分泌との関係や、キスペプチンと性腺刺激ホルモン分泌との関係について研究しています。
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