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動物生殖工学研究室 研究室ホームページ動物の子供を効率よく生産するために、体外受精 (IVF)や体細胞核移植 (クローン技術)などの技術があります。これらの技術は生殖工学技術と呼ばれています。私たちの研究室はウシやブタなど家畜の生殖工学に関する研究を行う研究室です! 教授:澤井 健(さわい けん)研究内容家畜の初期胚や胎児が発生する仕組みを明らかにして、クローン技術や体外受精技術に応用する研究をしています。 担当科目メール:kensawai(at)iwate-u.ac.jp 教員研究室の所在:3号館4階410号室 家畜の胚発生に関わる分子機構の解明と生殖工学技術の開発近年、体細胞核移植(クローン)技術に代表される家畜の生殖工学技術の進展はすばらしいものがあります。しかしながら同時に、個体の生産効率の低さや生産された個体がもつ様々な異常など生殖工学技術が克服すべき課題も明らかになってきました。体外受精(IVF)や体細胞クローン技術を利用して効率的にしかも健全な家畜を生産するためには、体外で生産されたこれらの胚が体内で受精し発生した胚と比較してどのような違いをもつのかを明らかにし、その違いを克服できるように生殖工学技術の改良を行う必要があります。
私はこれまでに、体外生産された胚のもつ特徴を明らかにするため、ウシおよびブタ初期胚の発生に関与する遺伝子の同定やそれら遺伝子の初期発生過程での詳細な発現動態を、リアルタイムPCR法を用いたmRNAの発現量解析などにより明らかにしてきました。現在はさらに、それら遺伝子群の発現制御機構の解明を目指して、胚のDNAメチル化解析やヒストン修飾の解析など多角的なエピジェネティクス解析技術を用いて研究に取り組んでいます。
これらの研究は生殖工学技術の改良に役立つばかりでなく、受精、初期胚の発生、着床や胎児の発生など哺乳動物の卵子が個体にまで発生する過程での様々な仕組みを理解することにも大いに寄与し、さらには得られた知見を人工授精や受精卵移植などの繁殖技術にフィードバックさせることにより家畜の効率的な生産にも貢献できると考えています。動物生殖工学研究室および研究内容の詳細は研究室のホームページ(http://news7a1.atm.iwate-u.ac.jp/〜kensawai/)をご覧ください。
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