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研究室・教員一覧
蔬菜花卉園芸学研究室研究室ホームページ准教授:立澤 文見(たつざわ ふみ)研究内容これまでに無い、新しい色の花や野菜を育種するための基礎となる色素に関する研究を行っています。 担当科目花卉園芸学、園芸学概論、植物栽培と環境テクノロジー メール:fumi(at)iwate-u.ac.jp 教員研究室の所在:2号館3階310号室 新花色花卉育種に関する研究 色素が同じで違う花色、花色が同じで違う色素。花色の発現には色々なパターンがあります。このため花卉園芸に利用されている植物の花色は多様です。しかし、新花色花卉の育種をしてもなかなか作出できない花色のある種や属もあります。さらに、新花色花卉の育種に多くの時間を要する種や属などもあります。そこで、当研究グループでは、花色と花色素の詳しい分析を行い、今後の新花色花卉育種の可能性や効率化についての基礎的な研究を行っています。 1.アブラナ科花卉作物における新花色品種の育種に関する基礎研究 アブラナ科の園芸作物は主に蔬菜の分野で多くの研究がなされていますが、花卉にも多くの種類があり育種や栽培などの研究がなされています。しかし、花色とその色素、特にアントシアニンについては最近までほとんど研究がなされていませんでした。そこで、当研究グループでは、これまでに、ストック、スイートアリッサム、オオバンソウ、チェイランサス、ムラサキハナナ、バージニアストック、ヘリオフィラ、イベリス、モリカンディア、二十日大根等の花色とアントシアニンを調査してきました。その他の属についても現在調査を進めています。 今後は、一年草の切り花のストックや花壇苗のスイートアリッサム等において、これまでにない新しい花色品種の作出を遠縁交雑や遺伝子組み換えなどにより実現することを目標としています。 2.ラン類の花色とアントシアニンに関する研究 日本の主要鉢物類および切り花の1つであるラン類は古くから多くの品種改良がなされており、重要形質の1つである花色も多様ですが、青色などに関してはまだ満足する形質は得られていません。さらにこの品種改良には非常に多くの時間と費用を要します。そこで、新花色品種育種の効率化を目的として、既存品種の花色と花色素の関係を調査しています。 3.野生植物の花色分析と花色における遺伝資源としての可能性に関する研究 園芸作物の基である野生植物の花色素についても分析を行い、今後の新花色花卉育種の遺伝資源として活用するための基礎的情報を蓄積しています。 研究室のホームページ https://sites.google.com/site/iwatesosaikaki/
助教:加藤 一幾(かとう かずひさ)研究内容野菜と花を用いて、栽培、生理・生態、遺伝子、育種など幅広く研究を行なっています。 担当科目蔬菜園芸学 メール:kazukato(at)iwate-u.ac.jp 教員研究室の所在:2号館1階112号室 蔬菜園芸作物の生理・生態および栽培 私はこれまで主に蔬菜園芸作物の生理・生態および栽培についての研究を行ってきました。実験手法としては、遺伝子レベルから栽培レベルまで、また対象植物もマメ科(エダマメ、ミヤコグサ)、アブラナ科(コマツナ、ミズナ、ハクサイ)、キク科(レタス)、アカザ科(ホウレンソウ)、ナス科(トマト)と幅広く扱ってきました。 現在行っている研究は以下の通りです。 1) 中性植物トマトの花成制御機構に関する研究 2) 廃菌床を利用した野菜の栽培技術の開発 3) オゾン水を利用した野菜および花卉の育苗・栽培技術の開発 4) ダイコン類の根に含まれるアントシアニンに関する研究 5) アブラナ科花卉の花色改変に関する研究 園芸学においては基礎研究も重要ですが、出口を考えた応用研究も重要です。上記の研究は全て収量の増大、高品質化、育種利用などを見据えて行っています。また、地域連携や環境保全を心がけた研究も行っています。 図の説明 ‘Micro-Tom’はトマトのモデル品種として、ゲノム情報、突然変異体および完全長cDNAリソースが整備されている。左:矮性トマト品種‘Micro-Tom’、右:中玉トマト品種‘Moneymaker’
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