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岩手大学農学部Faculty of Agriculture, Iwate University
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研究室・教員一覧

生化学研究室

准教授:山下 哲郎(やました てつろう)

研究内容

ネコ尿の臭いを作る働きをするタンパク質(コーキシン)の作用を研究しています。

担当科目

分子生体機能学、機器分析化学、生化学実験

メール:yamashit(at)iwate-u.ac.jp

教員研究室の所在:4号館2階205号室

ネコ尿タンパク質「コーキシン」の生理機能とその応用

 ネコの尿中に存在している新規タンパク質を発見し、「コーキシン」と命名しました。コーキシンの生理機能について、ネコの尿中に特異的に存在するイオウを含むアミノ酸であるフェリニンという化合物との関連について解析を行ったところ、コーキシンはフェリニンの合成に関与する酵素として働くことが明らかになりました。また、フェリニンがネコの尿独特の臭いのもとになっていることもわかりました。
 本研究により、ネコの尿臭の原因となる化合物の生成にコーキシンが関与することが明らかになり、コーキシンの分子構造や反応機構の解析で得られた知見をもとにコーキシンの阻害剤を作ることができれば、ネコ尿臭の発生を防ぐような画期的な方法を開発することが可能になると考えられます。また、人間やヒツジ、ウシなど、ネコ以外のほ乳類でもコーキシンによく似たタンパク質が存在することがわかり、他の動物でどのような働きをしているかについても研究を進めています。

准教授:宮崎 雅雄(みやざき まさお)

研究内容

ネコのにおいやフェロモンを介した嗅覚コミュニケーションの仕組み解明を目指した研究を行っています。

担当科目

分子生体機能学、機器分析化学、生化学実験、生化学特論

メール:mmasao(at)iwate-u.ac.jp

教員研究室の所在:4号館2階204号室

 少子高齢化社会でペットに安らぎを求める人が増え、ネコの飼育頭数は年々増加しています。それに伴い、幼稚園の園庭や児童公園、住宅街において放し飼いネコや野良ネコによる糞尿被害が増加していて、衛生面、妊婦のトキソプラズマ症など人畜共通伝染病の観点から大きな社会問題になっています。
 ネコの糞尿被害を防止する製品は、多数販売されておりますが、十分な効果が得られていないのが現状です。そこで私達の研究チームは、においを介したネコの嗅覚コミュニケーションの仕組みを行動レベルから分子レベルまで解明し、ネコの行動原理に基づいて新たな糞尿防止策の開発を目指しています。


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