岩手大学ホームページへ サイトマップ英語ページへ
岩手大学農学部Faculty of Agriculture, Iwate University
高校生・受験生の方へ 社会人・研究者の方へ 卒業生・同窓生の方へ 学内(学生・教職員)
農学部紹介 目標と計画 入学案内
課程の構成 農学生命課程 応用生物化学課程 共生環境課程 動物科学課程 共同獣医学科
研究室・教員一覧
附属施設 大学院紹介 リンク
農学部研究シーズ紹介 研究トピックス 農学部安全マニュアル
 農学部 > 研究室・教員一覧

研究室・教員一覧

産業動物内科学研究室

教授:佐藤 繁(さとう しげる)

研究内容

食料生産動物の健康を維持するため、各種代謝病の診断法と治療法を解明します。

担当科目

獣医内科学、生産獣医療学、大動物診断治療学

メール:sshigeru(at)iwate-u.ac.jp

教員研究室の所在:5号館3階307号室

乳牛の周産期疾病の病態および予防に関する研究

 近年、育種改良の進展や栄養管理技術の向上によって乳牛の体格が大型化し、泌乳量は飛躍的に増加しているが、一方で乳牛の周産期疾病や繁殖障害などの生産病が多発している。周産期疾病の発生は、乳牛の分娩からの回復を障害するばかりでなく、その後の泌乳量の増加や繁殖回帰の日数など、乳牛による生産性を阻害することから、その予防は臨床上極めて重要な課題となっている。
 当教室では、乳牛の周産期疾病および疾病発生の要因となる分娩前後の低カルシウム血症や負のエネルギーバランスに関して、病態解明と予防対策の確立に取り組んでいる。特に、乳牛の移行期における栄養管理状態と末梢血単核細胞など細胞性免疫機能との関係、濃厚飼料多給時に起こるルーメンアシドーシスの細胞性免疫機能への影響に着目している。また、生産阻害要因としての乳牛の乳房炎や蹄病、子牛の下痢症も研究対象としている。特に、乳房炎牛や蹄病牛では、抗酸化物質投与の影響と細胞性免疫機能との関係、子牛の下痢症では、その病態解明と抗病性付与に関する研究に取り組んでいる。

准教授:岡田 啓司(おかだ けいじ)

研究内容

アニマルウェルフェアに基づいた食料生産動物の疾病予防および生産性向上手法の開発を行っています。

担当科目

獣医衛生学、獣医内科学、臨床獣医学

メール:keiji(at)iwate-u.ac.jp

教員研究室の所在:5号館3階305号室

家畜のQOL向上による疾病予防・生産性向上に関する研究

 国際獣疫事務局(OIE)は2004年に “動物福祉の原則に関する指針”を明らかにしており、そこには “畜産動物の福祉の改善は、生産性と食の安全を改善する可能性があり、従って経済的な利益を生み出すことが可能である”と記されています。これ以降、家畜福祉は獣医療の中で重要な位置づけとなりました。これが生産獣医療の依って立つ根拠になります。
 生産獣医療は、疾病にかかった動物を検査・治療したのでは手遅れであるとの認識のもと、健康な動物集団の検査を通じて飼養管理上の問題点を見つけ出し、それを改善していくものです。これは獣医学と畜産学の谷間を埋めるものであり、これを支えるために生産獣医療学があります。生産獣医療学の基本は、家畜のQOL(Quality of Life生活の質)を正確にモニターすることです。これは“家畜福祉の計量化”とも言えます。これによって家畜の満足度、ストレス度などを評価することが、家畜のQOL向上のスタートになります。

 研究としては、血液による代謝プロファイルテストを用いて、牛の分娩前後の代謝疾病やその他の生産病の発生を予知し、それを回避できるような飼養管理プログラムを作ることを行っています。そのために、各牛群から抽出した健康な牛20〜30頭の分析を行い、現在、その基礎データを蓄積しながら研究を進めています。
 また、牛の歩き方や立ち方を加速度センサでモニターし、その結果としての栄養状態を代謝プロファイルテストで評価することで、四肢の潜在性疾病の摘発や牛群管理に関する研究を行っています。欧米では牛の歩き方がその牛群の家畜福祉のレベルの指標とされており、これから重要になってくる分野です。
 新生子牛では母乳が重要な栄養源になりますが、母乳の質や量、給与方法、子牛の消化器機能などについてまだまだ未知の部分が多くあります。これを代謝プロファイルテストや画像診断により研究中です。


Homeお問合せ先 リンク及び著作権について人文社会科学部教育学部工学部農学部
Copyright(C) Iwate University,  All rights reserved.
ページトップへ