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岩手大学農学部Faculty of Agriculture, Iwate University
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研究室・教員一覧

獣医環境衛生学研究室

教授:佐藤 至(さとう いたる)

研究内容

身の回りで使われている様々な化学物質の毒性機序の解明ならびに放射線防護に関する研究を行っています。

担当科目

環境衛生学、公衆衛生学実習、基礎放射線学、獣医師関連法規、他

メール:satoital(at)iwate-u.ac.jp

教員研究室の所在:5号館2階210号室 (019-621-6131)

化学物質の毒性評価ならびに放射線内部被爆の防護

 放射線あるいは放射性物質は、医療、産業、エネルギー、試験研究など、様々な分野で利用されており、現代社会に欠かせないものとなっています。しかし、放射線は生物にとって有害であるため、その利用に際しては放射線被曝に対する防護対策の確立が重要です。
 放射線の被曝は、体の外から放射線を浴びる外部被曝と、体内に取り込んだ放射性物質によって体の中から放射線を浴びる内部被曝とに分けられます。このうち内部被曝は、体内に取り込んだ放射性物質の排泄を促進することによって、将来にわたる被曝量、すなわち預託線量を低減させることが可能です。
 放射性物質の性質は元素によって異なるため、その排泄促進方法も元素によって異なります。図は、放射性セシウムをマウスに投与した後に、プルシアンブルーまたはゼオライトを添加した飼料を給与したもので、いずれも対照群と比べて放射性セシウムの排泄が促進されていることが分かります。プルシアンブルーは放射性セシウムの排泄促進剤(医薬品)として既に認められていますが、価格が高いために家畜に使用することは困難です。一方ゼオライトは安価で家畜飼料としても使われていますので、動物用の排泄促進剤として応用可能であると思われます。(佐藤至.ppt)
 2011年に起こった原発事故では牛の放射能汚染が大変問題となっていますが、放射性セシウムは半減期が長いため、この問題はこれからも当分続くものと考えなければなりません。放射線内部被曝の防護に関する研究は、人に対する応用だけではなく、家畜への応用を通して安全・安心な食料の生産に貢献します。


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