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岩手大学農学部Faculty of Agriculture, Iwate University
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 農学部 > 昨年度以前の在学生インタビュー

昨年度以前の在学生インタビュー

植物を育てることの大変さを実感し、
食への興味・関心がより高まりました

農学生命課程 生物産業科学コース/森谷 滉大さん

農学生命課程 生物産業科学コース

森谷 滉大さん

秋田県立大曲高校出身

 

サークル活動でも土と奮闘する日々

 1年時に、農学部全体で畑作業の授業があります。大学構内にある畑で野菜作りをして、農学部に入学したと実感を持ちましたね。サークルも有機農業研究会に入り、授業とは別の畑を管理していました。自分たちの代では「畑隊長」をやらせてもらって、畑に何を植えるか、連作障害はあるかなどを考えながら植えるものを決めたり、メンバーにアドバイスをしたりすることが仕事でした。サークルでは、無農薬、無化学肥料で育て、堆肥も自分たちで作ります。豊作だった年はありませんでした。スーパーに並んでいるような綺麗な形のものはできなかったし、実がならないものもあり、難しいことだらけでした。

日常生活から生まれた疑問を研究テーマに

 構内と滝沢村にも畑があり、現場に触れ合うことが多いのが農学生命課程の魅力の一つだと思います。実際に育てている現場を見て、体験して、農家の皆さんが大変な苦労をされていることを感じることができました。研究室では主に、収穫後の青果物の加工や貯蔵方法、鮮度保持について研究しています。食品に一番興味があり、この研究室を選びました。自分もスーパーへ買い物に行くのですが、野菜でも低温で陳列されているものと常温で陳列されているものもあり、なぜ低温なのか?または常温なのか?疑問に感じたことがきっかけです。滝沢農場に大きな貯蔵庫があり、そこで菌を採取し実験をします。貯蔵庫には細菌、外由来の菌がたくさんあるので、それらの菌を遺伝子的に調べ、その菌にあった殺菌方法を模索しています。将来も食品に関わる仕事に就きたいです。今の興味を仕事につなげるために、頑張っていきたいと思います。

目指すはお米博士!? 農業の現場に関わりながら学びを深めたい

農学生命課程 生命資源科学コース/玉井 美樹さん

農学生命課程 生命資源科学コース

玉井 美樹 さん

青森県 八戸北高校出身

 

 農場実習などが充実している岩手大学なら、勉強だけでない本当の「農業」について学べると思い進学を決めました。楽しみにしていた実習では、田植えや稲刈りはもちろん農業機械の運転まで体験。実際に体を動かすことで農家の苦労や農業の課題に直接触れることができました。現在所属している作物学研究室は、コメなどの食用作物を遺伝子レベルで解析したり、より良い品種を開発するための研究を行っている研究室。将来予測される環境変化とコメの収量の関係といった研究も進められていて、私にとってはどれも興味深いものばかりです。今の目標はこれまでに学んだ実験の基礎技術も生かしながら「コメのことならなんでも聞いて!」と言えるくらいコメについて完璧に学ぶこと。ただし、教科書を丸暗記ということではなく、実際の状況を目で見て、体感して学び取っていきたいです。

アスリートのコンディションも食事=食品=農作物から。頑張れ部活動両立組!

農学生命課程 生物産業科学コース/山田 洋一さん

農学生命課程 生物産業科学コース

山田 洋一 さん

青森県 八戸北高校出身

 

 実は岩大OBには、1万メートル競歩の日本記録保持者がいるんです。農学に興味があったのはもちろん、記録を生んだ大学で高校からやってきた競歩を続けたいと岩手までやって来ました。所属する生物環境科学分野では、中性子ラジオグラフィを用いて、根から茎に至るまでの水の流れを調べて植物の機構を解析したり、寒じめホウレンソウの技術を応用した甘いトマト作りを考案したり、より適した植物の栽培環境を実現するために新しい農業技術を応用する研究が行われています。これから卒業研究も本格化するので、いまは先生や先輩の研究を参考にしながらテーマを絞っているところです。農学部は実験や実習も多いので部活動との両立が難しいと思われるかもしれませんが、やりたいという強い気持ちがあれば、決して難しいことではありません。一つでも良いから何か目標を持って取り組めば、きっと充実した大学生活を送れると思います。

「学ぶ場」と「現場」の近さがいい 農業に必要な知識と技術を幅広く学べます。

農学生命課程 生物産業科学コース/吉原 康弘さん

農学生命課程 生物産業科学コース

吉原 康弘 さん

北海道旭川東高等学校出身

 

農業経営に必要なことを幅広く学びたい

 実家が農業を営んでいて、父母や近所の農家の人たちの働く姿を見て育ちました。もちろん自分も、将来は農業に携わりたいと考えています。そのために生物から経営まで、農業経営に必要なことを幅広く学びたいと思いました。
 岩手大学農学部を選んだのは、現場で生かせる知識や技術を学び、現場の抱える課題を解決するための研究ができる「現場との距離の近さ」を感じたからです。入学してみて、改めてその距離の近さを実感しています。また、演習林や畑、実習農場などがキャンパスの近くにあること、環境への取り組みが積極的なところもこの大学の魅力だと思います。

農家が「生産の努力」を続けられるために

 現在私は、農業経営者に求められる役割や能力とはどんなものなのか、そしてそのような経営者をどう育成するかについて研究しています。また、輸入自由化による海外との競争に負けないための生産や経営のあり方、システムづくりについても考えています。今後は、生産から加工、流通まで、いろいろな形で農業に携わっている人たちに会い、それぞれの現場が抱えている問題を解決する手伝いができたら、と思っています。自分だけよければ、ではなく地域や農家間と連携しながら、農業全体を盛り上げていけるような農業従事者になりたいです。

フィールドでの経験はとても重要
より実践的な知識と技術を学ぶことができます

農学生命課程 生命資源科学コース/尾上 美咲さん

農学生命課程 生命資源科学コース

尾上 美咲さん

青森県立青森高等学校出身

 

目標は実用化。日本の農業の役に立ちたい

 高校の授業で一番楽しかったのが生物でした。もともと生物系の勉強が好きだったので、その知識を一番実用的に使える分野は何かと考えたときに農学だと思いました。農学は食べ物を作ることですから、私たちにとって一番必要なことです。生物資源科学コースでは品種改良なども学べることに魅力を感じ、岩手大学農学部を選びました。研究室では、オゾン水を使った水耕栽培について研究したいと考えています。オゾン水には病気の抑制や生育を促進するという結果が出ているので、どうしてそうなるのかを実験して解明していきたいですし、いつか実用化できたらと思っています。

収穫した野菜は授業中に食べることも

 現在は野菜の栽培方法を中心に勉強しています。農学部には農場がたくさんありますし、学内にも圃場があるので自由に野菜を作ることができます。実習では滝沢村の農場で田植えや稲刈りをし、1人1本のリンゴの木を借りて研究する事もできます。今は収穫する瞬間がとても楽しいですね。外で泥だらけになりながら作業するのが大好きです。そういうことができるのも農学生命過程の魅力だと思います。

学業と部活の両立で充実した毎日
プレッシャーも前向きなエネルギーに変えています

応用生物化学課程/鈴木 安沙美さん

応用生物化学課程

鈴木 安沙美さん

宮城県宮城第二女子高校出身

 

研究という新しい挑戦に、膨らむ期待

 今、生活習慣を改善すれば治る病気の人が増えていますが、そういう人が普段の生活や食事で病気を治すにはどうしたらいいのかということを考えていたところ、糖尿病に効果のある食品の成分に関する研究をしていることを知り、応用生物化学課程を選びました。劇的な効果を望むことは難しいですが、薬になるべく近いような効果を見つけたいと思い、研究に励んでいます。現在は西洋わさびなどの中に含まれる成分の効果を調べています。自分の研究テーマをもらい、プレッシャーも感じますが、自分がここからどう成長していけるのかというワクワク感も大きいです。

いつも責任感が自分を成長させてくれる

 ソフトテニス部に入っていて、学業以外では部活に力を入れています。毎月のように大会に参加し、2年間部長も務めました。中学からずっとつづけているので、部活と両立することが当たり前になっています。部活を言い訳にしてはいけないと思って勉強もしっかりやる。学業だけだと、逆にだらけてしまうような気がしています。高校と違い顧問の先生がいないので、出場選手など、チームのことは自分たちで決めていかなければいけないので、大変なことも多いですが、人間的に成長させてもらっています。残りの学生生活はまず、部活で悔いを残さないことが目標です。そして自分の研究テーマで結果を出したい。先輩の研究を引き継ぐので、先輩が頑張ってきた分も頑張らなければいけないと思っています。これから後輩も出来るので、早く一人前になりたいです。

大好きな植物の不思議を解明し、地域や社会に貢献したい!!

応用生物化学課程/尾形 和磨さん

応用生物化学課程

尾形 和磨 さん

宮城県 仙台第三高校出身

 

世界的な食料問題への関心が出発点

 高校のころから生物や化学が好きでしたが、学んできたことをどんな分野で生かそうか考えていたとき、ちょうど世界的な食料問題などを耳にする機会がありました。もともと植物が好きだったこともあって、植物の研究が問題解決の一助になるのではないかと感じ、現在は、植物栄養生理学研究室に所属しています。
 研究室では植物が持つ性質やメカニズムを解明し、持続可能な農業への応用をめざしています。先生や先輩方は、イネ科植物の根から分泌される「ムギネ酸」と言う物質の研究などを行っています。ムギネ酸は土壌中の鉄を根の中に運ぶ生理活性物質ですが、そのメカニズムの解明により、世界の食糧増産に貢献できます。また、地球に優しい農業のために、堆肥や土壌汚染の害を防ぐ資材の研究にも取り組んでいます。
 いまは先輩や先生方の実験などを手伝わせてもらうこともありますが、とりあえずは与えられたものをこなしていくことで精一杯。基礎実験を重ねながら、疑問や発見を繰り返して自分なりの研究テーマを見つけられたらと思っています。

レポートも英語!?新しいことにも積極的に挑戦

 大学に入って驚いたのは、レポートなどの課題が科目によっては英語で出されたりすること。英語の意味をしらべるところから始めるので確かに大変ですが、高校では経験できなかったことなので楽しみながらやっています。
 野草の会のサークル活動にも参加するほど植物が好きなので、いまの研究室で植物の研究ができるのはとても幸運なこと。研究を地域や社会に還元するのは当然のことだし、その思いを忘れずにもっともっと学びを深めていきたいです。

ここで学べることは本当にたくさん
今まで知らなかった分野にも興味が広がりました

応用生物化学課程/菅原 麻美さん

応用生物化学課程

菅原 麻美さん

宮城県仙台第二高等高校出身

 

幅広い分野、さまざまな視点。農学部はおもしろい!

 将来は薬剤師になりたいと思っていた高校生の頃。「農学部なら、薬学以外にも幅広く学べる」と先生に勧められたのが、ここに進学するきっかけでした。農学部は動物や農作物について学ぶところ、と思っていたので意外に思いましたが、実際に入学してみると、動植物や食物のことはもちろん、酵素などの化学的な分野まで、幅広くいろいろな視点から学べるところがおもしろくて。今まで知らなかったことにも興味が広がり、ここを選んでよかった、と思っています。

「微生物は宝探し」その言葉がきっかけでした

 私は今、微生物の中の酵素を調べる研究室に所属しています。「微生物は、全体のまだ1%しか見つかっていない。この研究は宝探しのようなもの」という先生の言葉が、この研究室を選ぶきっかけのひとつになりました。
 所属している研究室は仲がよく、先輩たちはわからないところをていねいに教えてくれます。みんな実験や研究しているときはとてもマジメ。でも打ち上げや飲み会ではワイワイと楽しくて、オンとオフの切り替えがしっかりしています。私はまだ3年生で、本格的に研究のテーマを決めるのはこれからですが、大学卒業後も岩手大学の大学院で応用微生物の研究を続け、将来は研究職に就きたい、と思っています。

色々な分野に触れて見つけた自分なりの興味
知識を深めて将来に生かしていきたいです

応用生物化学課程/佐藤 康宏さん

応用生物化学課程

佐藤 康宏さん

栃木県立鹿沼高等学校出身

 

タンパク質の不思議さに魅了されています

 3年前期まで色々な分野を学び、その中でタンパク質に興味を持ち、現在の研究室を希望しました。1年後期の基礎生化学という授業の中で、シャペロンというタンパク質の折りたたみなどに関係している因子の話を聞き、難しそうだと思いましたが興味を持ちました。タンパク質はアミノ酸の列でできています。それがつながっただけだと何も役に立たないただのアミノ酸の長い列なのですが、それを適切に折りたたんで、立体的な構造が出来上がるとちゃんと機能を持ったタンパク質になるんです。それが体の中で起こっている不思議さに惹かれましたね。現在はミトコンドリアの細胞死とシャペロンの関係について研究しています。

サークル活動や農作業に大忙し。時間がもっとほしいくらいです

 サークルは空手と花道に入っています。お花は高校から続けているもので、他にも友達と美術部に折り紙の作品を出させていただいたりもしています。また、実家で農業もしているので、長期休暇には帰って農作業をしています。米と数種類の果樹を作っています。剪定したり稲刈りをしたり。草刈機なんかも楽しいですし、山に入って間伐などもしますね。授業で土壌や植物のことも学びました。特にも植物の肥料学は実家の農業に直接関係してくるものなので面白かったですね。

たくさんの出会いが視野を広げてくれる
現場の声に耳を傾け、研究に生かしていきたい

共生環境課程 共生環境学コース/南條 美穂さん

共生環境課程 共生環境学コース

南條 美穂さん

宮城県古川高校出身

 

身近な問題を学べる環境があったから、進学を決意

 実家が有機栽培でお米を作っているのですが、ほ場整備によって環境が変わったことで米の味も落ち、生き物も少なくなったと感じていました。高校卒業後の進路に悩んでいるときに、共生環境課程で、ほ場整備と環境保護に関する研究をしていることを知り、進学を決めました。実家が有機栽培だったこともあり、農業は人と自然との関わりが大きいという意識を持っています。ですから生産性より、環境と人との関わり方について研究したいと考えています。研究室では農村のコミュニティーや活性化について、ほ場整備などのハード面と人と人とのつながりというソフト面の両面から、また、震災復興に関する研究など、幅広く学ぶことができます。

農作業体験やボランティア。 ゆく先々で元気をもらっています

 できるだけ視野を広く持ちたいと思い、いろいろな先生の活動や実習に参加するようにしています。県内外はもちろん、ジャカルタにも行かせてもらいました。研究室が長年交流しているという一関市本寺地区の田植えや稲刈りの手伝い、震災後は陸前高田市でのボランティア活動など、色々なところに積極的に出かけています。他の年代の方や各地域の方々との関わりを、いつも楽しませてもらっています。どこに行くにしても、講義で状況を聞くだけではわからないことをたくさん知ることができます。そして、どこに出かけても喜んでもらえるので嬉しいです。皆さんにも楽しんでもらうことで、地域にどれだけ影響を与えられるかはわかりませんが、今は繰り返し足を運ぶことで、それぞれの地域を応援したいと思っています。

人との出会いを通じて学びを深め、挑戦し続けたい

共生環境課程 共生環境学コース/古川 惇朗さん

共生環境課程 共生環境学コース

古川 惇朗 さん

青森県 青森南高校出身

 

 地域振興や観光の分野を含むため、より人と関わり合える分野だと感じ共生環境学コースを選択しました。三年の後期からは地域経済・観光学を専攻し、農学と地域経済、観光と環境保全の関わりなどを学んでいます。グループディスカッションや、まちおこしをしている方から生の声を聞いたりと、研究では円滑なコミュニケーション能力が不可欠。夏休みに参加したベトナムでの国際ボランティアでも多様な価値観や考え方に触れ、その大切さを痛感しました。人と出会うことで生まれる新たな興味、新たな学びへの意欲を大切にしながら、さまざまなことに挑戦していきたいです。

資源として注目の高まる森林で、地域や林業を元気に!

共生環境課程 森林科学コース/岩谷 綾子さん

共生環境課程 森林科学コース

岩谷 綾子 さん

秋田県 大館鳳鳴高校出身

 

 このコースはとにかく実習が多く、林道整備の方法からチェーンソーの使い方まで学ぶんです。インターンシップも必修なので、技術者を養成する教育が充実してるなあと感じます。コース決定の際は、研究室を訪ね先生に話を聞いてまわるなど、自主的に情報収集することで、興味を持てる分野に出合うことができました。三年の後期から所属している森林資源化学研究室では、森林・木材を化学的な視点から分析し、人間の生活に役立てるための研究を行っています。林業の衰退が指摘され続けていますが、そんな林業の発展や地域の振興につながる研究をしていきたいです。

いろいろな分野が相互に関わる農学の楽しさを実感

共生環境課程 農村環境デザイン学コース/米澤 彩子さん

共生環境課程 農村環境デザイン学コース

米澤 彩子 さん

岩手県 盛岡北高校出身

 

現場での体験が学びを深める

 小学生のころから環境関連の仕事をしたいと考えてきました。というのも、当時はさまざまなメディアで環境問題が大きく報道され始めた時代。次々にテレビに映し出される映像を見ながら「将来自分たちが安心して暮らすためにも地球の環境を守らなくてはいけない」と強く感じたものでした。
 岩大農学部を選んだのも、岩手・青森県境の産業廃棄物不法投棄に関する研究を行う研究室があったから。現在は、この不法投棄の研究を行う環境動態研究室に所属しています。このほかにも先輩や先生方は、ゴミ処理場近くの水質汚染やその解決方法、海藻に含まれるヒ素の影響などを研究しています。
 ゴミ処理場近くでの水質検査など、実際に現場へ出向いて調べることで、考えていた以上に環境汚染が深刻だということに気づかされます。

進路が決まっても逆に視野は広く!

 農学は、農業だけでなくさまざまなことに関わる奥の深い分野です。私がいま学んでいる環境の分野でも、建造物を建てるときの強度や安全率を考える「かんがい・施設学」や、水の硬度・pHを計測する「環境計測学」などを学習します。
 「環境を学ぶのだから、これさえわかっていればあとは良いや」と考えるのは大きな間違い。やりたいことが見つかったら、逆に視野を広く持ち、いろいろなことに関心を持ってチャレンジすることが大切だと思います。

大切な仲間、学びたいこと、将来の夢…
すべてこのキャンパスでみつけることができました

共生環境課程 森林科学コース/橋 歩さん

共生環境課程 森林科学コース

橋 歩さん

岩手県立盛岡第三高等学校出身

 

学ぶうちに、新しいトビラが開いた

 景観保全や都市計画について学びたい、と選んだ共生環境課程。でもいろいろな講義を受けるうちに、あまり知らなかった分野にも興味を持ちはじめました。今は土砂災害などを防ぐ「砂防」を専門に学び、土石流の被害の可能性などについて研究しています。
 一方で、学生が主体となって行うプロジェクトにも参加し、大学図書館の壁を朝顔で覆ったり、食堂の屋上に芝を植えたりなど、真夏の日差しや熱を遮へいするための「壁面緑化」にも取り組んでいます。「勉強以外にもなにかしてみたい」と思っていた自分にとって、これはとてもいい経験でした。
 将来の夢は、公務員になり、行政の立場で岩手の土砂災害の防止に関わること。今研究していることもちろん、壁面緑化の経験も将来生かしていけたらいいなと思っています。

充実の大学生活。学校に行くのが楽しい

 入学するまでは少し不安だった大学生活ですが、今ではいい友だちに囲まれ、毎日が本当に楽しいです。長い休み期間に入ると「早く学校に行きたいな」と思ってしまうくらい(笑)。コースや学部を超えて人脈が広がるのも、すべての学部が同じキャンパスにある岩手大学ならではですね。
 このキャンパスで、大切な仲間や、学びたいこと、将来の目標に出会えました。岩手大学を選んで本当によかった、と思っています。

大切な仲間、学びたいこと、将来の夢…
すべてこのキャンパスでみつけることができました

共生環境課程 農村環境デザイン学コース/橋 ちなみさん

共生環境課程 農村環境デザイン学コース

高橋 ちなみさん

宮城県仙台向山高等学校出身

 

先輩方の優しさに魅了され、岩手大学を選びました

 オープンキャンパスで岩手大学に来たときに先輩たちがすごくフレンドリーに分からないことを教えてくれました。私が学びたいことがここで出来ると思い、高校2年くらいから岩手大学を受験することを決めていました。この気持ちは揺らがなかったですね。岩手での暮らしに不安もありましたが、同じことを学びたいという仲間が集まっているので、すごく話が合い仲良くなることができました。そして先輩も本当に優しくて、授業のことなど相談に乗ってもらっています。

苦手なものに次々と挑戦。頑張る自分に驚いています

 すごく野菜嫌いだったのですが、授業で野菜を育てたり、有機農業研究会というサークルに所属して活動しているうちに、野菜が可愛いと思えるようになりました。そして自分で育てて出来たものを食べることがすごく楽しくなりましたね。そうしているうちに食べ物を作るには良い水、良い土が必要、基盤整備していくのも環境だと思い、今のコースを選びました。デザインとは簡単にいえば農業土木です。入学当初は物理が苦手だったので絶対に行かないコースだと思っていましたが、どんどん苦手な方向に進んでいて、自分でも不思議です。今もどちらかといえば苦手ですが、好きだという気持ちが勝っていますね。辛くても友達が一緒に勉強してくれるし、先生も教えて下さるので頑張れています。

繊細さに魅了され
馬中心の学生生活は、まだまだ続きそうです

動物科学課程/佐々木 遙菜さん

動物科学課程

佐々木 遙菜さん

宮城県石巻好文館高校出身

 

産業動物の生産向上に貢献するための研究

 遺伝育種というテーマの研究室ですが、多方面から研究しているので色々なことに挑戦できると思い、この研究室を選びました。卒業論文はウマの妊娠診断をより効率的に行う技術の研究をしています。妊娠1日目、2日目から、母体の血清中に存在する超早期妊娠因子という物質を検出することによって診断するという技術で、妊娠をより早く判断することで次の種付けができ、繁殖の効率は格段に良くなります。この技術は現在、ウシの検出方法が確立されてきたので、私は今、ウマの検出に挑戦しています。競馬のウマの種付けにはお金がかかりますから、特に効率化が求められます。生産効率の向上に貢献できる成果を上げたいと思っています。

毎日の世話も、大好きだから苦になりません

 馬術部に所属していたこともあり、もっとウマの生産が増えたらいいなと思いました。ウマは人の気持ちがわかります。察知して怒られるとそっぽを向いたり、不安に思って接しているとウマもおどおどしたり。また、褒めてあげると顔が生き生きしてきます。大学に入るまではウマに接したことがなかったのですが、たまたま友達に誘われて見学に行き乗ってみたら、すごく新鮮に感じ始めました。世話は毎日しなければならないので、毎朝5時半から餌やりをしていました。馬術はあまり一般的ではないので、もっと多くの人に知ってもらえたら嬉しいです。毎日の世話など大変なこともありましたが、馬術部に入ったことで、充実した大学生活になっていると思います。

動物を科学することで新しい技術や理論を人間のくらしに

動物科学課程/小川 千晶さん

動物科学課程

小川 千晶 さん

岩手県 盛岡第一高校出身

 

学習内容は獣医学課程とも重複

 もともと動物が好きで、獣医学か動物科学か悩んだ末、動物科学課程に進みました。動物科学は、獣医学と重複している科目が多く、実験や実習も充実しています。もちろん解剖実験も獣医学課程と同様にあります。
 現在所属する家畜飼養学研究室では、未利用の海藻を使った家畜飼料の開発や、人間の糖尿病研究への応用をめざすニワトリの研究などが行われています。なぜニワトリが人間の糖尿病に関係あるかというと、実は鳥類は常に血糖値が高いんです。でも人間のように糖尿病などにはならず健康です。そのメカニズムを解明すれば将来的に糖尿病の治療などに応用できるかもしれないんです。

目を背けずに関わっていくことが使命

 このような研究は、最終的には人間の利益になることなので、動物を利用することに抵抗を感じる人もいるかもしれません。しかし、動物と人間の共生にはどうしても必要なこと。そうなのであれば、むしろ目を背けずに、きちんと関わっていくべきだと考えています。
 私たちが普段食べている肉は、飼料を研究し作る人、繁殖する人、育てる人、加工する人などたくさんの人の努力に支えられています。もしこの課程で学んでいなければ、見えなかったこと。そう考えると、農学って本当に大切な分野だし、大学はもちろん、農業という産業にも、もっと人が集まるべきだと思っています。

賢治が学んだ同じキャンパスで、大好きなことを学ぶ
そんな大学生活に幸せを感じています

動物科学課程/金子  真志保さん

動物科学課程

金子 真志保さん

埼玉県小林学園本荘東高等学校出身

 

動物も、食べることも好き。どちらも学びたくて選びました

 私は、動物と食べることが大好きです。そのどちらも学べる、という理由で動物科学課程を選びました。相反するようですが、動物の命を食べて生きる私たちにとって、ふたつは切り離せないもの。だから大好きな動物の最期にかかわり、おいしくて安全な食肉をつくる研究をしたいと思いました。
 今は研究室に所属し、岩手県の和牛「日本短角種」の牛肉品質について学んでいます。将来は「食のすばらしさ」を伝える人になりたいと考えています。普段食べている肉がどのようにつくられているかを知ってもらい、好き嫌いや食べ残しをせずおいしく食べる大切さを、たくさんの人たちに伝えていきたいです。

いろんな地方出身者がいるのも農学部の魅力

 岩手大学は広大な演習林や牧場があり、実習も充実しています。この恵まれた環境は、都市部の大学にはない大きな魅力だと思います。また、農学部にはいろんな地方の出身者がいるので、それぞれの土地の文化や風習、食べ物について聞いたり話したりするのも楽しいですね。
 私は群馬県の出身ですが、宮沢賢治が好きで、岩手には幼い頃から毎年のように家族旅行で来ていました。よい仲間や先輩、先生に囲まれて好きなことを学び、そして、賢治が過ごしたこのキャンパスで大学生活を送ることに幸せを感じています。

自分の好きなことが農学の中にありました
講義も実験もエンジョイさせてもらっています

動物科学課程/羽田 雅紀さん

動物科学課程

羽田 雅紀さん

北海道北広島高等学校出身

 

生産の現場に貢献するために。細胞から変えていく

 小さい頃から動物が好きだったので、何か動物について深く知りたいと思い、なおかつ人との関係が深いということで畜産を選びました。生産するにあたってまだわかっていない部分はたくさんあるので、そういう部分を解明して新しいことを発見できたら、より効率よく良いものを生産できると思います。最初は動物全体に興味があったのですが、今は生産に興味を持っています。生き物は1個の細胞から分化して他のものになっていきます。それがなぜそうなるのか、どんな物質が関わっているのかを勉強しているうちに面白いと思うようになりました。今は研究室で受精卵について勉強しています。

研究に必要な技術を習得中。繊細な作業も楽しいです

 今は実験に使う試薬の作り方や、器具の使い方、ピペット操作の練習など実験の基本を固めている段階です。はたから見ていると顕微鏡を覗いているだけですが、手元ではすごく細かい作業をしています。マニアックですが、それがすごく楽しいです。少しの物質でも余計なものが混ざってしまったら実験結果を得られなくなることもあるので、すごく気を使います。でもそういうことに慣れて、てきぱき出来るようになるのが今の目標です。少しでも早く技術を身に付けて自分も研究テーマを持ちたいと思っています。

実習で様々な現場を経験し
コミュニケーションの大切さを実感しています

共同獣医学科/富樫 彬さん

共同獣医学科

富樫 彬さん

山形県立米沢興譲館高校出身

 

自分の特徴を生かして、大動物の研究を選択

 大動物の実習が充実していますし、岩手県は飼っている牛の数も多く、畜産に関して進んでいる地域なので岩手大学を選びました。獣医師を志したきっかけは小動物でしたが、自分は体が大きいので、この特徴も生かして、大動物を扱うことを考えるようになりました。今所属している大動物診断治療研究室ではカルシウムに注目しているのですが、その中で私は黒毛和種牛を研究しています。分娩後に出す母乳には骨からカルシウムが送られるのですが、そのカルシウムを動かす物質が血液中にどれくらいあって、出産の前後にどれくらい動いているのかを見ています。牛の病気の中で分娩の前後が病気にかかりやすいので、まずは出産前後の体のメカニズムを調べているところです。

牛を扱う時に大切なのは、人との対話

 実習では獣医師の方に随行させていただき、診療をさせてもらいます。緊張感のある現場を体験し、動物に対して、ただ好きなだけではとても務まらないと実感しました。その牛がどういう状態なのかを現場から聞き出し、一緒に問題を解決していきます。ですから、実際に治療する時は、飼育している農家さんとのコミュニケーションがとても重要になります。実習をしていく中で、農家の方に色々な話をしてもらえるようになったときは、一つ成長できたかなと思いました。将来は大動物畜産関係の獣医師になりたいと考えています。農家さんが抱える問題点を見つけ、先進的な治療ができ、総合的なアドバイスのできる獣医師になりたいです。

動物医療が高度化するなか理想的な獣医師像を模索中

獣医学課程/穴澤 哲也さん

獣医学課程

穴澤 哲也 さん

秋田県 秋田高校出身

 

専門分野の研究と臨床研修で動物の高度医療に対応

 小動物外科学研究室に所属し、外科的疾患の原因や病態の解析、また疾患の診断・治療法の開発などを対象に研究を行っています。研究と並行して、大学附属動物病院の臨床研修で経験を積んでいるところです。
 ネコには慢性腎不全が非常に多いのですが、一般的な治療法は症状を抑えるだけというのがほとんど。完治をめざす治療法は確立されていないのが実状です。こうした背景から、現在卒業研究としてネコの腎移植を研究しています。
 これからの進路を考える上で、先端動物医療の研究ができるのは間違いなく強みになるはず。現在大きな動物病院では、人間の総合病院と同様に泌尿器科、腫瘍科といった診療科目別の専門診療が進んでいます。動物病院の開業にとどまらず、総合動物病院の勤務医という進路もこれからは増えてくると思います。

人間と動物の良好な関係に獣医師の果たす役割は大きい

 これまでに「獣医師は動物が好きなだけではやっていけない世界」という言葉をよく耳にしてきました。実際そういう部分も多いと思いますが、大学に入って実際勉強してみると意外と動物が好きなだけでも良いのではないか、と思うようになりました。「動物が好き」という強い気持ちがあれば、いろいろなことを乗り越えられるはず。やはり思いを強く持つことがなによりも大事だと思います。
 将来の夢は、保健所の殺処分など、さまざまな形で動物が直面する不幸な死を減らすこと。人間と動物の間にある矛盾や問題を解消するため、積極的に関わっていける存在が獣医師だし、獣医師の使命だとも思います。

一般教養から医学、法律まで、 ここで学ぶべき事はたくさん。
獣医学課程は大変だけど、とても楽しい

獣医学課程/小吹 貴之さん

獣医学課程

小吹 貴之さん

東京都 国学院久我山高等学校出身

 

勉強、スポーツ、アルバイト。忙しくも充実の大学生活

 獣医になりたいと思ったのは、中学生ぐらいのとき。飼い犬が骨折して動物病院に連れて行ったのがきっかけでした。「動物も、人間と同じように病気やケガをするんだ」と実感すると同時に、治療にあたってくれた獣医さんに憧れました。
 岩手大学を選んだのは、犬や猫のようなちいさな動物から、馬や牛のような大動物までを実習で扱い、実際に触って学ぶことができるから。獣医学課程で学ぶ事は一般教養から医学的な分野、法律の分野まで多岐にわたります。学ぶことがたくさんあり大変ですが、大学生活はとても充実しています。研究が忙しくなる4年生ぐらいまでは、アメリカンフットボールで汗を流し、アルバイトにも精を出していました。また、獣医学課程の学生は全国から集まっていて、いろんな出身の人と仲よくなれるのも楽しいですね。

学べば学ぶほど、選択肢は広がる

 現在私は、猫の腎臓移植手術に関連する「臓器保温液」の研究に取り組んでいます。獣医師の国家資格を取ることはもちろんですが、将来は、小動物専門の獣医になりたいと考えています。でも、岩手大学で学んでいることは本当に幅広く、選択肢もいろいろ。もしかしたらこれからまた、将来の目標や目指すものが変わってくることもあるかもしれませんね。

共同獣医学科は何でもできるところ
視野と可能性を広げるために日々奮闘しています

獣医学課程/柴田 真里さん

共同獣医学科

柴田 真里さん

愛知県立岡崎高等学校出身

 

入学後、臨床から基礎研究へと興味が変化しました

 獣医学部にも色々ありますが、小動物も大動物も学べるので岩手大学を選びました。獣医師といえば小動物というイメージがあり、小動物臨床に憧れて入学したのですが、色々な講義を受け、先生方から話を聞くうちに、小動物もできるし大動物もできる、獣医師は公衆衛生でも活躍していることを知り、色々な分野があって何にでもなれると気づきました。現在は黄色ブドウ球菌について研究しています。実験は上手くいくことばかりではありません。先輩や先生に助けてもらって試行錯誤したり、研究室のみんなでデータについてディスカッションしたりして成果を得られたときは嬉しいですね。

サークル活動や獣医学課程のイベントも楽しい思い出

 運動が好きで4年生までラクロス部に所属していました。ラクロス部は朝練だったのですごく早起きでした。朝6:30から練習して、授業を受けてバイトに行って…という生活をしていましたね。獣医学課程には年に2回、春と秋にスポーツ大会があり、全学年が参加してバスケやバレー、サッカーなどをします。また、ホテルを貸し切って行われる学科パーティーというのもあります。4年生が主体となって出し物をするんですよ。私も経験しましたが、何ヶ月も前から準備するのはすごく楽しかったですね。喧嘩したこともありましたけど、今ではもう1回やりたいくらい楽しい思い出です。

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