森林科学科は、日本技術者教育認定機構(JABEE)により認定された学科で、卒業資格(学士)に加えて、修習技術者として認定されます。
森林科学科の教育カリキュラムでは、「教養教育科目」を学習することにより幅広く深い教養と総合的な判断力を合わせ持つ豊かな人間性、基礎的な学問的素養に裏付けされた専門的能力、環境問題をはじめとする複合的な人類的諸課題に対する基礎的な理解力、地域に対する理解とグローバル化に見合う国際理解力、柔軟な課題探求能力と高い倫理性を修得します。
あわせて「専門教育科目」では、地域の重要な資源であり地球環境を形成する重要な要素でもある森林を主な対象として学習することにより、広く森林や林業・林産業全般に携わることができる積極的で創造力豊かな森林科学技術者を養成します。
本カリキュラムを通じて、基礎的な素養・能力、数学・自然科学・情報処理などの基礎知識、森林学・森林工学・自然環境/社会学・林産学の各分野に関する幅広い専門知識を学ぶとともに、それらを応用して問題を解決するための実践的能力を備えた自立した技術者=フォレストエンジニアとして活躍できる総合的な知識・能力を修得します。
森林科学科の学習・教育到達目標は以下のとおりです。
学習・教育到達目標
- (A)フォレストエンジニアとして必要な基礎的な素養・能力を修得する。
- (1)国際人として自国の文化、他国の文化や異なる価値観などを理解し、基礎的な英会話によるコミュニケーションができる知識・能力を身につける。
- (2)技術者として社会性をもち、技術が人間、社会、自然へ及ぼす影響や効果について理解、自覚し、責任ある態度をとる能力を身につける。
- (3)インターンシップ、演習林宿泊実習、現地見学などの実体験を通じて、チームで仕事をするための能力と職業人としての自覚と社会性を身につける。
- (4)3年次後期から1年半にわたる卒業研究などを通じて、実験・調査計画の立案・遂行能力とデータ解析能力の向上を図るとともに、成果の取りまとめ、発表などにより、デザイン能力問題解決能力、コミュニケーション能力、プレゼンテーション能力を身につける。
- (B)数学、自然科学、情報処理などの森林科学の基礎知識を修得する。
- (C)森林科学の専門領域である「森林学、森林工学、自然環境・社会学、林産学」の専門基礎を系統的に学び、地域、地球規模での森林管理に必要な基盤となる知識を修得する。
- (D)冷温帯林における豊富な自然環境での実習、現地見学などにより森林造成、森林計画、森林防災を学び、自然への深い理解に基づいた森林管理技術を修得する。
- (E)実習、実験、現地見学などにより木材生産や木材利用を学び、人工林資源の利活用により冷温帯林における持続的森林経営や地域林産業に貢献できる、森林利用技術を修得する。
- (F)森林科学の知識を応用し、森林管理の諸問題に適切に対応できる、幅広い専門知識とそれらを問題解決に利用できる実践的能力を備えた専門性の高い職業人、フォレスターとしての総合的な知識・能力を修得する。