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農産物流通科学分野研究室ホームページ 収穫後の農産物の安全性と安定性(食品保蔵)を考えます。 教授:小出 章二(こいで しょうじ)研究内容農産物・食品の保蔵、穀物加工貯蔵、青果物の鮮度保持、野菜の安全な殺菌について研究しています。 担当科目食産業技術論、農業生産施設学、生活と環境 メール:shojides(at)iwate-u.ac.jp 教員研究室の所在:1号館3階324号室 複合的なハードルにより安心・安全な食品殺菌・保蔵法を見出す 農産物は食品素材でありながら食品とは違います。なぜなら農産物は生きており、刻々と鮮度や内部の水の状態が変化するからです。よって、農産物の商品価値の基本となる鮮度・劣化については、水の存在を前提とした測定が必要となります。著者は、農産物加工工学、あるいは農産物流通科学の立場から、農産物(青果物・穀物)を生き物として取り扱い、表題をメインとして以下の研究を進めています。(1)農産物の加工・保蔵・流通において衛生的な洗浄・殺菌法はどのようなものがあるのか?(2)農産物の鮮度(成分)保持はどのようにすればよいのか(抗酸化作用は?)(3)食の安全・安心と豊かさについて‐地域型食産業のほうが望ましいのか‐(4)青果物はどのようなストレス耐性を持っているのか?などです。 農産物を取り巻く昨今の状況はきびしく、近年は、特にトレーサビリティや食の「安全・安心」が強く求められ、また国際標準化(HACCP、ISO9000s/14001、ISO22000)の要望も高まっています。全就業人口の約15%が農産物・食品の加工・流通にかかわる背景を考えると、研究は社会にも、農産物流通にも食品工業にも還元出来るものでなくてはなりません。また、農産物流通(物流)における環境負荷軽減は今後必須のテーマです。 著者は、以上のテーマについて、農産物を物理的(色など)、化学的、生理学的観点から検討し、寒冷地に適した農産物の貯蔵・加工・流通法を調べ、北東北の大地の農産物に付加価値を付けることを具現化したい、と思っています。
准教授:折笠 貴寛 (おりかさ たかひろ)研究内容農産食品加工を中心としたポストハーベストに関する諸事項を工学的観点から探求し、それらのシステムの改善や最適システムの考案を行っています。 担当科目農業生産施設学、熱工学、生物産業科学実験III、ポストハーベスト特論、情報基礎、基礎物理学演習、基礎生物学実験 メール:orikasa(at)iwate-u.ac.jp 教員研究室の所在:1号室1階325号室 マイクロ波や遠赤外線を用いた新たな農産物加工技術の開発 単身世帯の増加により冷凍食品や乾燥食品など加工食品の需要は急激に増加しています。また、健康志向の高まりにより、栄養・機能性成分に富んだ加工食品の開発が望まれています。 乾燥食品は保存食としても利用可能であり、これまで廃棄処分されていた規格外農産物も商品化できるなど、廃棄に伴う食品ロスを減らす利点があります。しかし、高品質な乾燥食品の製造条件を検討する際に必要な、青果物の乾燥工程における水分、成分、色などをはじめとする諸特性のデータ変動解析はあまり進んでいないため、最適乾燥条件を検討する際、不都合を生じているのが現状です。 そこで、本研究では、マイクロ波や遠赤外線を用いた新しい農産物加工技術の確立をめざし、いくつかの青果物の乾燥過程における含水率や成分変化などについて理論的な解析を行い、工学的なアプローチにより乾燥機構を明らかにすることを目的とした研究を行っています。
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