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岩手大学農学部Faculty of Agriculture, Iwate University
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砂防学(森林防災工学)研究室

研究室ホームページ
毎年発生し、多くの人名・財産を奪っている土砂災害の防止と地域の住民と共に創る癒しの渓流の創出など実践的な研究を目指しています。

教授:井良沢 道也(いらさわみちや)

研究内容

毎年大きな被害を与える土砂災害に対して、住民と一緒に軽減を図る手法を研究しています。

担当科目

砂防学・森林雪氷水文学・環境緑化工学

メール:irasawa(at)iwate-u.ac.jp

教員研究室の所在:2号館3階311号室

住民と一緒になってどうやったら災害を防止できるかを考えています

本年3月11日は巨大地震(東北地方太平洋沖地震)が発生し、未曾有の大津波災害が発生し多数の方々が犠牲となりました。東北地方は3年前の岩手・宮城内陸地震をはじめ、数多くの地震に見舞われ、その度に大きな被害を被っています。また、近年はゲリラ豪雨の発生が頻発しており、尊い人命が失われています。自然災害には多くの種類がありますが、当方の研究室では土砂災害(主要な土砂災害として、土石流、地すべり、崩壊、天然ダムなどはあります)をとりあげ、どうしたら防げるのか、あるいは被害を少なくすることができるのか(減災)を住民と一緒に考えています。
全国の土砂災害の危険個所は全国で約52万箇所で、その整備率は約20%程度です。近年は集中豪雨の増加や高齢化により土砂災害により亡くなられる方が非常に多くなっています。整備をするには(「ハード対策」)、多額の税金と長い時間がかかるので、当面は52万箇所の危険地に住んでいる住民に、大雨の際などには警戒・避難してもらう対策が取られています。「ソフト対策」です。これからは「ハード対策」と「ソフト対策」が一体となって土砂災害から尊い人命を守っていく必要があります。
当研究室ではいくつかの災害事例からどのようにしたら土砂災害を防ぐことができるのかを現地調査、住民や行政からの聞き取り、アンケートなどから解明しています。また、小学校などを対象とした防災教育についても実践しています。
これまでの研究成果として行政からの指示を受けることなく,住民が独自で安全にスムーズに自主的に避難できた事例が多くあることがわかりました。こうした地区、・近所同士のつながりが強く、日常的に茶飲み話など地域のつながり(コミュニテイ)がさかんであることが大きくかかわっていること、・過去から災害が多く、そうした災害を全員で情報の共有をしていたことなどがわかりました。
岩手県においては中山間地など過疎化・高齢化がいちだんと進行し、地域防災力の低下が急速に進んでいます。いつ発生するかわからない自然災害に対してどう我々の命を守っていくのかを考えることは極めて重要です。今後も各地の災害を分析し、そこから学ぶことは何なのかを地域の住民の方々と一緒に考えていきたいと思います


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