応用昆虫学研究室

主な研究テーマ

私たちは、昆虫を用いた生命現象の解明とそれに基づく機能利用を目指して研究しています

1.分子細胞遺伝学的な手法を用いた研究


 ・昆虫の遺伝子マッピング
 ・カイコゲノム情報に基づくガとチョウ類の比較ゲノム
 ・昆虫精子の機能解明とその応用

2.昆虫生理学的な研究


 ・昆虫生理活性物質の機能利用研究
 ・外来ペプチドによるカイコ休眠卵の誘導機構解明
 ・昆虫病原菌に対する宿主の生体防御機構解明

 

教員からのメッセージ

教授 佐原 健/講師 安 嬰 

 昆虫は、動物、植物、菌、ウイルスなどすべての生物種の約6割を占める最大の グループです。昆虫の個体数を世界中の人口で割ると、ひとりあたり1億匹を超 えるなるほど繁栄しています。カイコやミツバチは古代より我々の役に立つ益虫 として飼育されてきましたが、作物を食い荒らす害虫も多く存在します。昆虫の 驚異的な能力を利用するにも、制御するにも、理解することは欠かせません。私 たちは、地球で多種多様に繁栄を極める昆虫を科学的に理解することを目指して 研究を行います。フィールドレベルから分子レベルまでを対象とし、現在は、蛾 と蝶の仲間を用いて、染色体上に遺伝子を視覚化する技術を応用した研究と昆虫 の休眠に関する分子解明を中心課題としています。分子になれば、虫も植物も扱 いは同じになります。昆虫に興味のある方はもちろん、やる気さえあれば昆虫に 興味のない方や嫌いな方にも研究はできます。