果樹園芸学研究室

 リンゴやブルーベリーなどの寒冷地にあった果樹を研究材料に、果実の発育・成熟生理や形質転換体などの研究を通じて、おいしい果物を生産する品種育成や技術開発に貢献します。

主な研究テーマ


1.リンゴの葯培養に関する研究

 リンゴの遺伝解析を効率よく行うために葯培養による半数体の作出を行っています。作成した半数体を用いてリンゴの形質の遺伝解析、遺伝子マーカーとの連鎖解析を行います。


2.リンゴの形質転換に関する研究

 リンゴの形質転換(=遺伝子組み換え)を効率よく行えるようにすることは、リンゴ特有の遺伝子の機能を解析する上で重要です。リンゴの形質転換効率を向上させることで果樹育種に貢献します。


3.ブルーベリーの栽培性向上に関する研究

 ブルーベリーは一粒一粒の成熟時期が異なるので,小さな果実を一粒ずつ手で収穫しています。この成熟の違いがどうして起こるのかを生理的に明らかにして、一斉に成熟できるような栽培技術を作ろうとしています。


4.リンゴ果実の成熟・貯蔵に関する研究

 リンゴは、エチレンという植物ホルモンによって成熟しますが、そのエチレンの作用を押さえることで果実の成熟や貯蔵性を制御できないかとか、新しいリンゴ果実の利用方法などを研究しています。


果樹園芸学研究室ホームページ

教員からのメッセージ

准教授 小森貞男
(壽松木 章教授は平成25年度をもって退職)

 果樹の魅力は何と言ってもおいしさと美しい外観です。おいしそうなリンゴを見ると誰でも食べたくなります。 濃い紫色のブルーベリーを摘み取って口にしたときの喜びは格別です。日本で生産される果樹の品質は世界一で、それを食べることができる私たちはとても幸せです。私たち果樹園芸学研究室は、果物をよりおいしく、手間をかけずに生産するための研究を行っています。日本の果樹は生産者、消費者、研究者等多くの人の努力でここまでおいしくなりました。果樹園芸学研究室では研究面からリンゴやブルーベリーを支えています。