農作業の快適化や安全性を人間工学や農業機械の観点から考えます。
果樹園の作業負担を軽減するために,樹木列をセンシングしながら,自動で走行する作業台車の開発を行っています。基礎研究では,樹列間を移動しながら走行するところまで行きました。
我国では年間約400名前後の農家の方が,農作業事故で無くなっており,この40年間ほとんど減少の兆しがみられません。この研究では,事故原因の究明と防止策について検討しています。
農用トラクタは農作業で最もよく用いられている機械ですが,走行路面の状況およびタイヤにラグという突起があるため,このラグとタイヤのバネ的な性質によって車体に振動が発生します。この研究では固有振動数や高速走行時の車体振動について分析しています。
農学部で機械関係の分野があることに驚くかもしれませんが,農作業の多くは農具を利用することから始まり,現代では農業機械の進歩・発展により,農家の労働を楽にしつつ農業生産を維持していることを忘れてはいけません。当分野では、農作業に用いる農業機械の自動化、農作業安全、雑穀の機械化作業体系構築等、新しい農作業システムのあり方やマン-マシンシステムの最適化について研究しています。農家の労働負担を軽くしてあげたいと思う方は気軽に研究室に来てみて下さい。